Microsoftが解説するWindows更新プログラムの種類と特徴:セキュリティ、プレビュー、OOB
Microsoft解説Windows更新プログラムの種類と特徴

Microsoftは、Windows Updateを通じて提供される複数の更新プログラムの違いを公式に解説した。特に重要な「セキュリティ更新プログラム」「プレビュー更新プログラム」「定例外(OOB)更新プログラム」の3種類に焦点を当て、それぞれの特徴やインストール方法を詳述している。

セキュリティ更新プログラム:毎月第2火曜日にリリースされる最重要アップデート

セキュリティ更新プログラムは、毎月第2火曜日(米国時間、日本では水曜日)にリリースされる。これは「月例の更新プログラム」「Bリリース」「品質更新プログラム」「月次累積更新」「最新の累積更新(LCU)」などとも呼ばれる。名称が示す通り、セキュリティ脆弱性の修正を含むため、速やかなインストールが推奨されている。

通常はWindows Updateを介してインストールするが、「Microsoft Update カタログ」からパッケージをダウンロードして手動でインストールすることも可能だ。企業のIT管理者は、Autopatch、Intune、Windows Server Update Services(WSUS)などのツールを使用して展開を管理できる。また、ホットパッチ形式での適用もサポートされている。

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プレビュー更新プログラム:月末にリリースされるオプションのテスト用アップデート

プレビュー更新プログラムは、月末ごろにリリースされるオプションの更新プログラムである。「非セキュリティ更新プログラム」「オプションの更新プログラム」「Cリリース」「Dリリース」とも呼ばれる。内容は新機能や機能改善が中心で、ユーザー環境での動作テストを目的として配布される。これらの変更は問題がなければ、翌月のセキュリティ更新プログラムに含まれ、全ユーザーにリリースされる。

インストールはWindows Updateを介して行うが、テスト目的のため全ユーザーには配布されない。対象となったユーザーには「ダウンロードとインストール」ボタンが表示される。「利用可能になったらすぐに最新の更新プログラムを入手する」設定を有効にすると対象になる可能性が高まる。有効にしない場合でも、「詳細オプション」→「オプションの更新プログラム」からインストールできる場合が多い。

定例外(OOB)更新プログラム:緊急修正のための不定期リリース

定例外(OOB)更新プログラムは、不定期にリリースされる。緊急の修正やセキュリティリスクの高い問題に対処するために配布される。重要度や影響範囲によって推奨度は異なり、オプションとして提供されることもある。インストール形式は状況に応じて選択され、Windows Updateのほか、カタログ限定で配布されるケースもある。企業のIT管理者は管理ツールを使用して展開を調整できる。

累積更新と段階的ロールアウトの仕組み

これらの更新プログラムは基本的に「累積的更新プログラム」として配布される。これは過去の修正をすべて含む更新プログラムであり、最新の更新プログラムをインストールすれば過去の更新プログラムもすべて適用された状態になる。

ただし、更新プログラムに含まれる変更の多くは、制御された機能ロールアウト(CFR: Controlled Feature Rollout)として配布される点に注意が必要だ。これは「段階的な展開」とも呼ばれ、更新プログラムをインストールした一部の環境にのみ変更を適用する。不具合があった場合に世界中から大量の苦情が寄せられることを防ぎ、少数のユーザーフィードバックを得て品質を向上させる目的がある。CFRはユーザーが切り替えることはできず、新機能の公開から実際に使用できるまで数か月待たされることも珍しくない。

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今回解説した主要な3種類の更新プログラムのほかにも、ビルドバージョンが切り替わる毎年のアップグレード(機能更新プログラム、大型アップデート)などがある。更新プログラムの詳細は、公式ドキュメント「Update release cycle for Windows clients | Microsoft Learn」で確認できる。