東海道・山陽新幹線のグリーン車、N700Sなどでサービス向上へ
東海道・山陽新幹線のグリーン車、N700Sなどでサービス向上へ

JR東海とJR西日本は16日、東海道・山陽新幹線のN700S・N700A(一部車両を除く)を対象としたグリーン車(8~10号車)のサービス向上を発表した。2027年12月15日以降に順次実施し、グリーン車の車内設備と車両機能を充実させるとのこと。

次期車両「S0系」に先立つサービス向上

東海道・山陽新幹線では今後、N700S以来のフルモデルチェンジとなる次期新幹線車両「S0系」を製作し、2029年7月から営業運転を開始する予定。これを契機としてグリーン車のサービス向上を図り、JR東海は2027年12月以降に投入するN700Sの新製車両から先行して行うとしている。

2タイプの座席を導入

グリーン車の8・9号車に「多機能アームレスト座席」、10号車に「パーティション座席」を整備し、車内で過ごし方や好みに合わせた2タイプの座席を用意する。各座席とも座り心地を向上させたクッション材を用い、肘掛収納式大型テーブルも導入。座席のリクライニング可能角度を調整するとともに、跳ね上げ式フットレストを採用し、足もとスペースを拡大する。

「多機能アームレスト座席」はドリンクホルダーとスマホホルダーを設け、「パーティション座席」は隣席との仕切りで視線などが気にならないようにする。これらの座席設備はN700SとN700A(数年以内に廃車予定の車両を除く)で順次導入される。

パウダーコーナー新設や揺れ低減も

N700Sではその他、9号車にゆったりと身だしなみを整えられるパウダーコーナーを新設。化粧鏡、姿見鏡、カウンターテーブル、仕切り用のカーテンなど設ける。7~10号車でフルアクティブダンパの制御を改良し、列車同士のすれ違い時における揺れの程度を約10%低減。乗り心地の向上も図る。

なお、無料Wi-Fiサービスの拡充(7・8号車の「S Wi-Fi for Biz」を9・10号車にも導入。「Supreme Class」で採用した5G対応透明ガラスアンテナを8~10号車にも搭載)、トイレの設備充実(女性専用トイレのサニタリーボックスを構造変更。共用トイレにベビーチェアを追加設置)については、2026年10月26日から順次実施していくとのこと。

S0系の新機能を既存車両にも追加

JR東海は、「S0系の新機能の一部を追加するため」として、既存のN700Sなどで改造工事を行うことも発表した。グリーン車を中心とした車内設備の充実に加え、自動運転(GOA2)や地震発生時の安全性向上(ミリ波列車無線による早期地震検知システムの導入、ブレーキ制御の改良)に対応するための改造工事を2029年10月から順次実施する。