Meta、Facebook向けAI新機能「AI Mode」を発表
Metaは現地時間6月15日、Facebook向けの複数のAI活用新機能を発表した。中核となるのは、同社のAIアシスタント「Meta AI」を使ってFacebook上で質問への回答を得られる新機能「AI Mode」だ。
「AI Mode」の仕組み
AI Modeは、フィードの閲覧中や特定の情報を検索する際に、Meta AIが回答を提示する仕組み。一般的な検索結果のリストを返すのではなく、グループやリールなどMetaのアプリ上で人々が公開している投稿に基づいて回答を生成し、実際のユーザーの視点や体験を反映するとしている。基盤には、Meta Superintelligence Labsが4月に発表した同社初の独自モデル「Muse Spark」を採用する。
回答のソースとなるのは、Metaアプリ上で「公開」状態にある投稿だ。Metaは、検索などの既存の利用体験の中にMeta AIを組み込むことで、ユーザーが少ない手間で目的を達成できるようにするとしている。
なお今回の発表では、自分の投稿をAI Modeの回答ソースから除外するためのオプトアウト手段については説明されていない。AI Modeが参照するのは公開状態の投稿である旨が示されるにとどまっている。
AI編集機能も拡充
AI Modeと併せて、AIを活用した写真と動画の編集機能も拡充する。カメラロールの共有提案機能に、新しいコラージュの切り抜きテンプレートや動画モンタージュ向けのトランジション効果が加わるほか(この機能はオプトイン設定で、いつでもオフにできる)、AIで背景を変えられる写真プリセットも導入する。スポーツファンはストーリーズの「Edit with AI」アイコンやプロフィール画像の「Restyle profile picture with AI」から、応援するチームのユニフォームを仮想的に着用するなどの機能を利用できるという。
外部データ活用の拡大
Metaは、外部企業から共有されたユーザーデータの利用範囲を拡大すると発表した。従来は広告のパーソナライズのみに使われていた行動データを、今後はフィードのおすすめコンテンツや「Meta AI」のパーソナライズにも活用する。
関連する動き
Metaは4月8日、同社のAI研究部門「Meta Superintelligence Labs」(MSL)が開発したマルチモーダル推論モデル「Muse Spark」を発表した。「Meta AI」のアプリ/Webブラウザ版から無料でアクセスできる。
また、MetaはFacebookとInstagramで13歳未満のユーザーを検出するAIを導入する。プライバシー配慮を強調しつつ、業界全体での一貫した年齢確認の必要性を訴え、OS事業者が年齢確認を行うことを義務付ける法制化を求めている。
一方で、政府・著名人のInstagramアカウントが次々に乗っ取られる被害が相次いでいる。原因はMetaの「AIサポートアシスタント」が備える脆弱性を突かれ、乗っ取ったアカウントのパスワードをリセットしたと伝えられている。



