ニチレイ、サイバー攻撃で停止した業務を順次再開 全店復旧は来週中めど
ニチレイ、サイバー攻撃の業務を順次再開 全店復旧は来週中

ニチレイ(東京都中野区)は7月17日、サイバー攻撃の影響を受けていた業務を同日から順次再開したと発表した。顧客や取引先からの受発注を一部制限した上で、冷凍倉庫と食品工場の部分稼働を始めている。全拠点での通常稼働再開は来週中を目指す。

冷凍倉庫と食品事業に影響、システム障害の経緯

影響を受けていたのは、物流子会社ニチレイロジグループ各社による冷凍倉庫の入出庫業務と、ニチレイフーズの冷凍食品出荷業務。冷凍倉庫は全拠点で入出庫を順次再開しており、来週中に全拠点での通常稼働再開を目指す。

障害は13日に発生。ニチレイは同日中にシステムの遮断措置を講じ、緊急対策本部を設置した上で、外部のセキュリティ専門会社の支援を受けながら調査と対応を進めてきた。15日にはサーバへのサイバー攻撃を確認したと公表し、攻撃を受けたサーバの一部に個人情報を保管していたため、漏えいの可能性があるとして個人情報保護委員会に報告した。原因や影響範囲は引き続き調査中としている。

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外食・小売各社への影響拡大

障害の影響は外食・小売各社にも及んだ。日本ケンタッキー・フライド・チキンは14日、食材配送の委託先であるニチレイロジグループの障害により、15日以降に臨時休業や一部商品の販売停止が起こる可能性があると発表した。イオン系列のスーパーやヨークベニマルでは15日時点で一部商品の欠品が生じ、くら寿司ではスシローや冷凍食品の納品遅れが起きていた。

日本ケンタッキー・フライド・チキンは7月14日、食材配送の委託先で不正アクセスによるシステム障害が発生し、KFC全店舗で商品の一部品切れや販売メニューの制限、営業時間の短縮、臨時休業が生じる可能性があると発表した。

イオンも7月15日、ニチレイへの不正アクセスに伴うシステム障害の影響で、一部店舗で商品の欠品が生じているとITmedia NEWSの取材で明らかにした。欠品している商品や店舗などの詳細は調査中という。

くら寿司は7月15日、取引先への不正アクセスの影響でシステム障害が発生し、寿司ネタや冷凍食品、一部食材の配送に遅れや未着が生じていると発表した。

今後の見通し

ニチレイは、全拠点での通常稼働再開を来週中と見込んでおり、影響を受けた外食・小売各社の供給も順次正常化する見通し。ただし、原因や影響範囲の調査は継続中で、個人情報漏えいの有無についても引き続き確認を進めている。

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