英語力の適切な指標は何か。『英語が口からスッと出る! 「一択」英会話』の著者・まんじろうさんは「AIが浸透したいま、英検やTOEIC(L&R)では不十分だ。これからは“英会話”の力を測れるTOEIC Speaking Testのスコアが基準になっていくだろう」という。
AI英会話学習の落とし穴
最近、ChatGPTや音声AIアプリを使って「AIで英会話を勉強する」という方法が流行っている。安価で、いつでも、気兼ねなく話せるAI英会話は確かに画期的だが、これはあくまで英会話学習の「手段」の話に過ぎない。その先の未来、特に「出口(目標設定)」まで意識できている人は、実は非常に少ないと感じている。
英会話学習をする人のほとんどは、「始めたのはいいけれど、いま自分はどれくらい上達しているんだろう?」「一体、どこまでやればゴールなのだろう?」という壁にぶつかる。特に「AIを使った英会話」から始めた人ほど、やめる理由を見つけやすい傾向にある。「どうせ無料(あるいは安価)だから、いつでもやめていいや」と、あっさりと挫折してしまうのだ。
客観的な目標の欠如が挫折を招く
学習の成果を感じられる瞬間はゼロではない。旅行先で英語が通じた、インバウンドの観光客に道案内できた、仕事の英語プレゼンがうまくいった……など。しかし、これらはすべて「主観的な満足感」のレベルにとどまる。「具体的で客観的な数値目標」がない学習は、手応えを感じにくく、モチベーションを維持するのが極めて困難だ。
「無料だから」「手軽だから」という理由だけでAI英会話に飛びつくのは、出口の見えない暗いトンネルに自ら入っていくようなものなのだ。対面のスクールやオンライン英会話に通っている人であっても、目標が曖昧なままだと、やがて惰性で続けるだけになってしまう。
企業が求める新たな指標
今後、英語力の指標としてTOEIC Speaking Testのスコアが基準になっていくとまんじろう氏は予測する。発音や文法よりも「意思疎通」がポイントとなり、近い将来、TOEIC(L&R)は主役の座を譲るかもしれない。企業がスピーキング力の可視化を求める時代が来るという。



