「今日好き」出身インフルエンサー逮捕、22万人フォロワーの拡散力がリスクに変わる瞬間
「今日好き」出身インフルエンサー逮捕、22万人フォロワーのリスク

恋愛リアリティショー「今日、好きになりました。」(通称・今日好き)に出演していたインフルエンサー、三野宮鈴容疑者(21)が逮捕された。彼女はインスタグラムで22万人のフォロワーを持ち、その影響力を背景に、本来糖尿病治療薬として承認されている「マンジャロ」をやせ薬として個人売買していた疑いが持たれている。

SNSで増幅する「美への探究心」とリスク

こうした事件が起きるたびに、「また若いのがやらかしている」という冷ややかな反応がSNS上で見られる。しかし、冷笑するだけでは教訓は得られない。重要なのは、この事例から学び、より良い未来につなげることだ。

タイムラインに流れる投稿から、無意識のうちに「より良い姿であるべきだ」と刷り込まれている若年層は多い。時代の流れでルッキズムが批判される一方で、「美」の価値観は日々変化し、より先鋭化している印象を受ける。ここ数カ月で言えば「マンジャロ」がその典型だ。本来は糖尿病治療薬として承認されているが、自由診療や個人売買で入手し、食欲を減退させるやせ薬として利用するインフルエンサーが続出。医療関係者が問題視する一方で、事態はまだ沈静化していない。

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背景には、SNSによって増幅された「美への探究心」がある。インスタグラムやTikTokのように写真や映像で、同年代の「成功例」とされるものを見るたび、興味はかき立てられ、購買意欲は増していく。

「あの人の推薦」が虚像だったとき

それに加えて、「あの人がオススメしているなら間違いないだろう」といった、お墨付きの要素があることは否めない。悩みを解決してくれる最後の一手として、背中を押してくれる存在としてのインフルエンサーは、存在感を増している。

だが、その推薦が編集された「虚像」の上に乗っているとしたら――受け手に求められるのは、発信を鵜呑みにせず一次情報に当たる姿勢であり、それは購買でも投資判断でも変わらない。SNSに投稿されるものは、ある程度完成された「キラキラ」でしかない。その裏側にあるドロドロした部分は、ほとんどの場合、描かれていない。つまりはヨソ行きでしかない。

拡散力とリスクは同じコインの裏表

三野宮容疑者は、22万人のフォロワーを持つインフルエンサーとして、その拡散力を武器に商品を宣伝していた。しかし、その拡散力が違法行為の温床となるリスクもはらんでいた。今回の事件は、インフルエンサーの影響力が、時に大きなリスクに変わる瞬間を如実に示している。

ネットメディア研究家・コラムニストの城戸譲氏は、「インフルエンサーは、フォロワーからの信頼を裏切らない責任がある。一方で、フォロワーも情報を鵜呑みにせず、自分で確認する姿勢が求められる」と指摘する。SNS時代において、拡散力とリスクはコインの裏表であり、その両面を理解することが重要だ。

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