恋愛リアリティショー「今日、好きになりました。」に出演していたインフルエンサーの三野宮鈴容疑者が逮捕された。彼女はインスタグラムで約12万人、TikTokで約22万人のフォロワーを持つ人気インフルエンサーだった。今回の事件は、SNS上での「拡散力」と「リスク」が表裏一体であることを浮き彫りにしている。
華やかなSNSの裏側に潜む闇
最近では、水商売系のSNSコンテンツが人気を集めている。そこに映し出されるのは「華やかで、きらびやかな世界」だ。なかなか飛び込めない空間を疑似体験できるとして、多くのフォロワーを獲得している。しかし、SNSに投稿されるキラキラの裏側にあるダークな部分は見えにくい。マイナス要素を排することで、収益の最大化を狙っているからだ。
ネットメディア研究家で炎上ウォッチャーの城戸譲氏は、「フォロワー数にはデジタルタトゥーが張り付いている」と指摘する。数字の裏には、いつ掘り起こされてもおかしくない過去の投稿や交友関係が存在する。起用する企業は、インフルエンサーの可否をフォロワー数だけで測るべきではなく、事前に過去の投稿や交友関係を精査し、いざという時の許容範囲を設計しておく必要があるという。
拡散力とリスクはコインの表裏
城戸氏は、インフルエンサーを起用する企業、演じる本人、そしてコンテンツを受け取る視聴者の3つの立場からリスクを分析する。通底するのは、「拡散力」と「リスク」が最初から同じコインの表裏であるという構造だ。短期的な「映え」を追求するよりも、等身大で続けられる発信の方が、長い目で見れば信頼という資産になると述べている。
三野宮容疑者のケースでは、22万人のフォロワーという数字が大きな武器であると同時に、大きな時限爆弾にもなり得ることを示している。SNSと付き合うすべての人に対して、その両面を直視できるかどうかが問われている。



