SNS上では、フェイスブックのような比較的閉鎖的なネットワークであれ、ツイッターのような開放的なネットワークであれ、自分とは意見の合わない人々が容易に見つかる。怒りの応酬はアルゴリズムによって増幅されるが、同時にそれは正義を求める根源的な人間の願望とも響き合う。
メディアとプラットフォームの共犯関係
こうした感情の構造の中では、メディアがIT系プラットフォームと共犯関係になり、人々に互いへの疑念や自己憐憫を強めさせる。これは本質的に疎外をもたらし、他人同士が連帯しようとするプロジェクトを蝕むものだと、ジャーナリストのアッシュ・サルカール氏は指摘する。
私たちは激情に駆られた状態に追いやられ、批判的な精神を鈍らされる。世界中の悪徳資本家たちが人々から金を巻き上げている間に、私たちはつまらない怒りのサイクルに閉じ込められ、賃金と生活水準は低下していく。
真のエリートは逃げおおせる
私たちがマイノリティ支配についての偏執的な妄想を抱いている限り、真のエリートはまんまと逃げおおせてしまう。SNSによって飢餓感や孤独感、疎外感が高まるほどに、ネット上の人的交流に刺激を受けるという皮肉な構造が、現代のアテンション・エコノミーを支えている。
この「終わらない炎上」の連鎖から抜け出すためには、アルゴリズムに操作されることなく、批判的思考を取り戻すことが不可欠だとサルカール氏は警鐘を鳴らす。



