昭和のJ-POPが世界で突然バズる現象
近年、昭和のJ-POPが海外で突如として人気を集める現象が頻発している。サブスクリプションサービス(以下、サブスク)の普及により、アルゴリズムが世代や国境を超えて楽曲を推薦し、新たなヒットを生み出している。経済ジャーナリストの岩崎博充氏は、この背景に定額課金型プラットフォームの強力なレコメンド機能があると指摘する。
アルゴリズムが変える音楽消費の構造
Netflixなどの映像配信サービスと同様、音楽サブスクでも視聴履歴や嗜好データに基づくレコメンドがユーザーの選択を誘導している。Netflixは過去10年間で1350億ドル超を映画やシリーズ制作に投じ、世界同時配信で流通構造を変えた。音楽でも同様の変化が起きており、昭和の楽曲が若い世代に再発見されるケースが増えている。
20〜30代がサブスクの主戦場に
「JMR生活総合研究所」が2026年3月に行った消費者調査によると、20〜30代のサブスク利用経験率は8割内外に達し、50代以上の約半数を大きく上回る。サブスク消費の主戦場は20代から30代であり、彼らにとって70〜80年代のJ-POPは新鮮に響く。アルゴリズムが世代の心に刺さる曲を掘り起こすのだ。
便利さの裏で進む選択の誘導
サブスクは検索や選択のリスクを減らす便利な仕組みだが、一方で私たちの選択はますますアルゴリズムに左右される。何を聴くか、何を観るか、何を買うかを自分で選んでいるつもりでも、実際にはレコメンドに誘導されている。そんな時代がすでに始まっているのかもしれない。



