精神科医Tomy氏は、孤独を恐れて無理に人とつながろうとする大人に対して、人間関係は「作るもの」ではなく、自然に生まれる縁を大切にすればよいと語る。同氏は「仲良くならなきゃ」「輪に入らなきゃ」という考えが疲れの原因だと指摘し、深入りしないことにもメリットがあると強調する。
無理な関係づくりがもたらす疲労
Tomy氏によれば、新しい関係を積極的に広げないことで、余計なトラブルに巻き込まれにくくなり、不必要な誘いも減るという。すべての縁を広げる必要はなく、今ある人間関係で足りているなら、それ以上足さなくても構わないと述べる。また、孤独は「無理な行動」では癒やされず、義務感から動くと疲労が増す可能性があると警告する。
量より質:孤独感と社会的つながりの関係
孤独感と社会的つながりの関係については、人は関係の量よりも“質”に影響を受けることが研究で示されている。つまり、たくさんの関係を作れば孤独が消えるわけではない。人はそこにいるだけで、少しずつ環境に馴染み、自然に接点が生まれる。それでいいのだとTomy氏は説く。
「できた縁を大切にすればいい。できなかった縁は、それまでの縁。最初から深く関係を作らないという選択も、成熟した対処の1つです」と同氏は述べる。ただそこにいて、自然にしていればよく、環境が変わってもつながっている人が1人でもいれば、それで十分だという。
気軽に誘える友達が減ったときの対処法
結婚や仕事の忙しさなどで、話を聞いてほしいときや誰かと会いたいときに気軽に誘える人が極端に減ったと感じることはないだろうか。「昔は、もっと気軽に誘える友達がいた気がする」「今は、誰かを誘うだけで、ちょっと気を遣ってしまう」――そう感じる時期は人生の中で誰にでもある。Tomy氏自身も、高校生から大学生になったときや、周囲で結婚する人が増えたときに同様の感覚を経験したという。
しかし、それは無理もないことだと同氏は言う。友達は自然に減るものであり、無理に増やそうとする必要はない。大切なのは、今あるつながりを大切にし、自然に任せること。孤独を恐れて無理に動くよりも、自分自身のペースで人間関係を築いていくことが、結果的に心の安定につながると締めくくっている。



