OpenAIは2026年6月10日、対話型AI「ChatGPT」のプライバシーポリシーに、広告に関する規定を追加するアップデートを実施した。新しいポリシーは6月22日に発効し、無料プランと低価格の「Go」プランを利用するユーザーに対して広告が表示される場合があることを明記している。一方、「Plus」や「Pro」といった上位の有料プランでは、広告は表示されない。
広告の表示方法と仕組み
広告には「スポンサー付き」と明示され、通常の回答と区別できるようにデザインされる。表示される広告は、ユーザーが作成した広告やチャットのコンテキストなど、ChatGPTが保持する情報のみを使用し、関連性が高くパーソナライズされた広告が表示される仕組みだ。
また、ユーザーの個人情報およびChatGPTとの会話内容は非公開とされ、広告主には共有されない。代わりに、広告効果に関する全体的な情報(合計表示回数やクリック数など)のみが提供される。
日本での展開と背景
ChatGPT内の広告について、OpenAIは5月7日(現地時間)に日本でも数週間以内に試験運用を開始すると発表していた。この動きは、同社が広告収入を新たな収益源として模索する戦略の一環と見られる。
関連して、OpenAIは6月8日(現地時間)、米国での新規株式公開(IPO)を内密に申請していたことも明らかになった。また、Metaのグローバル広告部門でトップを務めたデビッド・デューガン氏を、広告ソリューションチームのトップとして迎え入れている。デューガン氏は、ChatGPTの広告モデルを業界を再構築する革新的なものと位置づけ、既存サービスに付加価値を与える設計を目指す。まずはテスト中のChatGPT広告ソリューションに注力する方針だ。
競合との違い
一方、競合のAnthropicは、自社のAI「Claude」に広告を表示しない方針を再表明している。広告モデルは回答の中立性を損ない、ユーザーの集中を妨げると主張。GoogleやOpenAIがAIへの広告導入を加速させる中、同社はユーザーの利益を最優先する「思考の道具」としての純粋性を追求し、広告主ではなくユーザーと直接向き合う姿勢を強調した。



