日本サッカー界の重鎮である川淵三郎氏が、SNSが情報社会の中心となる中で「原点の大切さ」を訴えるコラムを発表した。選手への誹謗中傷が問題となる一方、国民を前向きにさせる発信の必要性を強調している。
SNS上の誹謗中傷と選手への影響
川淵氏は、選手が激励や賛同の言葉を求める気持ちを理解しつつ、「ともに戦ってくれる『同志』としてのコメント」が力になると述べた。一方で、何の参考にもならない誹謗中傷は選手を精神的に追い詰め、パフォーマンスにも影響を及ぼすと警鐘を鳴らす。
日本オリンピック委員会(JOC)などもSNS対策を講じているが、ネット上の誹謗中傷を抑え込むには限界があると指摘。その上で、「意味のある批判」と「悪口」を区別し、成長につながる批判とそうでないものの線引きができれば、選手も安心して試合に集中できると述べた。さらに、AIを活用するなど技術的な解決の可能性に言及した。
Jリーグ時代の経験と情報社会への懸念
川淵氏はJリーグのチェアマン時代から、どんな投書であっても読んで真剣に返事を書いてきたと振り返る。Jリーグの発展への情熱があったからだが、ある時期から精神的に苦しめられるだけの内容が相当数に上るようになったという。
また、世間がSNSをどの程度見ているのか疑問を呈し、明らかにデマと分かる情報や日本をおとしめようとする内容が存在する中で、悪意ある情報を信じてしまう人が少なからずいることを心配している。
高市首相の実績と前向きな発信の重要性
高市早苗首相に対しては、最近頭からけなす内容が増えたと指摘する一方、支持率はそれほど落ちていないと分析。国民の大部分は応援しており、皇室典範改正や国家情報会議の設置、武器輸出「5類型」撤廃など難しい施策を短期間で実現したと評価した。
川淵氏は、情報社会の中で原点を大切にし、国民を前向きにさせる発信の重要性を改めて訴えかけている。



