Z世代は「価値観の多様性」や「仕事と私生活のバランス」を重視する傾向があると言われている。こども家庭庁の若者意識調査でも、20代は働く上で「やりがい」や「自分の時間」を重視する回答が上位に挙がっており、コミュニケーションにおいてもフラットさを志向する様子がうかがえる。こうした違いが、敬語や上下関係に対する受け止め方の差につながり、職場や学校でのすれ違いとして表れる場面もあるのかもしれない。
今回、Z世代と働くマイナビニュース会員のビジネスパーソンを対象にアンケートを実施した。結果を踏まえ、日常の中で感じられる具体的なエピソードをイラスト化。Z世代の価値観やコミュニケーションの“温度差”を、身近な出来事として捉え直していく。
Z世代の価値観とコミュニケーションの実態
総務省の通信利用動向調査では、10~20代のSNS利用率が9割を超え、同世代間での即時的でカジュアルなやりとりが日常化している様子がうかがえる。こうした環境の中で育ったZ世代の「フラットな関係志向」は、従来のマナーとの違いとして受け取られる一方で、対話のあり方を見直すきっかけにもなっているのかもしれない。
敬意の表し方は一つではなく、互いの前提を言語化しながら関係性を築いていくことが、世代間の距離を縮めるヒントになるとも考えられる。小さな違和感を対話に変えていくことが、新たな“共通言語”につながっていくのではないだろうか。
調査概要と結果のポイント
調査は2023年12月1日に実施され、マイナビニュース会員500人を対象にインターネットログイン式アンケート方式で行われた。調査結果から、Z世代と上の世代との間で、仕事に対する価値観やコミュニケーションスタイルに顕著な違いがあることが明らかになった。
具体的には、Z世代は「やりがい」や「自分の時間」を重視する一方、上の世代は「責任」や「チームワーク」を重視する傾向が見られた。また、職場での敬語の使い方や報告・連絡・相談の頻度についても世代間で認識のずれがあることが示された。
イラストで見る世代間の温度差
アンケート結果を基に、日常的なエピソードをイラスト化した。例えば、休みたいのに言い出せない先輩を見たZ世代の行動や、フラットな関係を求めるZ世代と上下関係を重視する上司とのコミュニケーションのすれ違いなどが描かれている。これらのイラストは、世代間の“温度差”を視覚的に理解する助けとなる。
本記事では、Z世代の価値観やコミュニケーションの特徴を踏まえ、今後の職場での対話のヒントを探る。世代間の違いを認識し、互いの前提を理解することが、より良い関係構築につながると考えられる。



