「不機嫌顔ブーム」到来?Z世代の新トレンド「Gen Z pout」を辛酸なめ子が解説
「不機嫌顔ブーム」Z世代の新トレンドを辛酸なめ子が解説

写真のキメ顔にも流行の移り変わりがあり、今注目されているのは「Gen Z pout」と呼ばれる表情です。「pout」には「ムッとする」「不満を見せる」「唇を突き出す」といった意味があり、日本語に訳すと「Z世代の不機嫌顔」となります。ニューヨーク・タイムズ紙は、この表情を「精神安定剤を飲んだコイのような顔」と表現しています。

セレブたちが披露する不機嫌顔

SNSでも流行しており、俳優のリリーローズ・デップやモデルのヘイリー・ビーバー、歌手のビリー・アイリッシュなどのセレブがこの表情を披露しています。笑顔を封印し、気だるげなぼんやりとした目つきで、つまらなそうに軽く上唇を突き出すのがポイントです。TikTokには、やり方をレクチャーする女性の動画もあります。

若くてクールに見せたいときにおすすめのポーズだそうですが、ネガティブな表情は不運を引き寄せてしまうのでは、と老婆心ながら気になります。

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これまでのキメ顔の変遷

これまでも様々なキメ顔のブームがありました。長らく写真撮影の定番だったのは「アヒル口」です。欧米で普及した「Duck face」と呼ばれるアヒル口は、日本のアヒル口よりも唇を突き出した、エアーキスのような表情が主流で、幸福感や人生の祝福を体現しているようでした。

それから、魚のように軽く口を開けた「魚口」、セクシーな「指くわえポーズ」、疲れた表情を演出するメイク「Tired Girl」などの流行がありました。そして今、生まれた時からネットに親しみ、写真を撮られることに飽きているZ世代は、ダルさが漂うクールでアンニュイな「Gen Z pout」に行き着いたのかもしれません。前世代のように不自然にアヒル口を作って自己アピールするのは「イタい」と思われているようです。

不機嫌顔の象徴と今後の行方

不機嫌顔の象徴的存在であるリリーローズ・デップのインスタグラムを見てみると、シャネルの案件でもこの表情をしています。ハイブランドのお墨付きが与えられたようです。しかし、両親がセレブで全てにおいて恵まれている彼女が、いったい何が不満で不機嫌顔なのか、若者にこんな顔をされたら、また何かでZ世代の機嫌を損ねたんじゃないかと心配になってしまいます。そんな大人世代のリアルな不満顔は誰にも見てもらえません。神様だけが見てくれていることでしょう。

最近のSNSでは、BLACKPINKのリサの斬新な前髪がおしゃれだと評判です。メットガラ2026のレッドカーペットに登場した彼女の前髪は「Fashion is Art」というテーマに合わせたシュールなスタイルでした。それは「Spit Curl」と呼ばれるもので、1930年代のハリウッドでもブームになった、前髪の毛束をカールさせて額に貼り付けたような髪形です。リサの前髪も、細い毛束が顔のキャンバスに曲線を描いているようでした。リサのファッションやヘアメイク、持ち物はかなりの確率で流行を巻き起こしているので、この前髪も大ブームになるのではと推測したのですが、芸術的すぎてそこまで広まっていないようでした。

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