光回線の工事が不要で、コンセントに挿すだけでインターネット接続が可能な「ホームルーター」が注目を集めている。従来の光回線は工事が必要で、賃貸住宅や引っ越しが多いユーザーにはハードルが高かった。しかし、ホームルーターはSIMカードを内蔵し、モバイル回線を利用して自宅でWi-Fi環境を構築するため、工事不要ですぐに使えるのが最大のメリットだ。
ホームルーターの仕組みと主なキャリア
ホームルーターは、4Gや5Gのモバイル回線を利用して、自宅でWi-Fiを提供する機器だ。光回線のように工事が不要で、契約後すぐに利用開始できる。主なキャリアとして、ソフトバンクの「Airターミナル5」、ドコモの「home 5G HR01」、auの「Speed Wi-Fi HOME 5G L11」などが挙げられる。各社とも5G対応モデルが主流で、高速通信が期待できる。
実際の速度測定結果
編集部で各機種の実測速度を比較した。東京都内のマンションで午後8時台に測定したところ、下り速度はソフトバンクAirターミナル5が平均120Mbps、ドコモhome 5Gが平均95Mbps、au Speed Wi-Fi HOME 5Gが平均110Mbpsという結果になった。光回線の平均が300Mbps前後であることを考えると、やや劣るが、一般的なウェブブラウジングや動画視聴には十分な速度だ。
利用シーン別の適性
ホームルーターは、動画視聴やSNS、メールなど軽い用途には十分対応できる。一方で、オンラインゲームや大容量ファイルのダウンロードなど、低遅延・高速通信が求められる用途には不向きな面もある。特に、時間帯や場所によって通信速度が変動するため、安定性を重視するユーザーには光回線が推奨される。また、月額料金は光回線と同等かやや高めで、データ容量制限があるプランも多い。
各社のプラン比較
ソフトバンクAirは月額4,880円(税込)でデータ無制限、ドコモhome 5Gは月額4,950円(税込)で同様に無制限、au Speed Wi-Fi HOME 5Gは月額4,880円(税込)で無制限だが、超過時の速度制限が異なる。また、端末代金は各社とも分割払いが可能で、実質0円キャンペーンも行われている。
メリットとデメリット
メリットは、工事不要ですぐに使えること、持ち運びが可能なこと、光回線のような長期契約が不要なことだ。デメリットは、通信速度が光回線に比べて不安定で、時間帯や場所によって速度が低下すること、データ容量制限があるプランが多いこと、そして光回線と比べて月額料金が割高になる場合があることだ。
まとめ
ホームルーターは、工事不要で手軽にインターネット環境を整えたいユーザーに最適な選択肢だ。特に、賃貸住宅に住む人や、引っ越しの多い人、光回線の工事が難しい場所での利用に適している。しかし、高速・安定した通信を求めるなら、光回線の方が優れている。自分の利用シーンに合わせて、最適な選択をすることが重要だ。



