株価1年で4倍超、データセンターの背骨で世界シェア7割の山一電機の潜在力
株価1年で4倍超、データセンター背骨で世界7割の山一電機

日経平均株価が7万円台に乗せる中、AI・半導体関連銘柄への買いが加速している。その中で、まだ広く知られていないが、AIデータセンターのサプライチェーンに不可欠な部品を手掛ける日本の製造業が海外投資家の注目を集めている。

データセンターの「背骨」で世界シェア7割

東京都大田区に本社を置く山一電機は、コネクタと半導体検査用ソケットの老舗メーカーだ。同社の通信コネクタはデータセンター内の高速通信に不可欠で、世界シェア約7割を誇る。株価は2026年6月22日に過去最高値を更新し、過去1年で4倍以上に上昇。時価総額は2000億円を突破した。

「海外からの投資家訪問が近年、驚くほど増えています。これまで海外IRをほとんどやってこなかったのに」と山一のIR担当者は打ち明ける。同社は1956年創業で約70年の歴史を持ち、当初はテレビやラジオ向けの真空管ソケットを手掛け、その後家電向けコネクタが主力だった。現在は家電向けはわずかで、半導体検査用ソケットとデータセンター・EV向け高性能コネクタに特化している。

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業績は過去最高、コネクタ事業が爆発的成長

2026年3月期の連結業績は売上高526億円、営業利益115億円(営業利益率22%)で過去最高益を更新。特にコネクタ事業部門は売上高30%増、営業利益263%増と爆発的成長を遂げた。AIデータセンター向け通信コネクタが好業績を牽引している。

最大顧客は米クアルコムで、同社向け半導体検査用ソケットも堅調だ。競合となる米国巨大企業に対し、同社は「脅威ではない」とし、高い技術力と顧客との長期関係を強みに挙げる。

今後の成長戦略と潜在力

山一電機は今後もAIデータセンター需要の拡大を追い風に、コネクタ事業のさらなる成長を見込む。半導体検査用ソケットも微細化・高性能化に対応した製品開発を進め、市場シェア拡大を狙う。海外投資家の関心の高まりは、同社の成長潜在力への期待の表れと言える。

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