ソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)は9月10日、プレイステーション5(PS5)の上位モデル「PS5 Pro」を11月7日に発売すると発表した。価格は12万980円(税込)で、現行のPS5(スリムモデル)の約7万9980円より約5割高い。北米では699.99ドル、欧州では799.99ユーロで販売される。
GPU性能とレイトレーシングが大幅向上
PS5 Proは、GPUのコンピュートユニットが従来のPS5比で約45%増加し、レンダリング速度が約2~3倍高速化した。レイトレーシング(光線追跡)性能は2~4倍向上し、よりリアルな光の反射や影の表現が可能になった。また、AIを活用した超解像技術「PlayStation Spectral Super Resolution(PSSR)」を搭載し、4K解像度での高フレームレート表示を実現する。
内蔵ストレージは2TBに倍増
内蔵ストレージは2TBのSSDに増量され、従来の1TBから倍増した。ただし、4K Blu-rayディスクドライブは別売りで、PS5 Pro単体ではゲームのディスク再生ができない。別売りのディスクドライブ(価格未公表)を接続すれば、既存のPS5ゲームディスクやBlu-ray映像ソフトを再生できる。また、本体はPS5スリムモデルと同様に縦置きスタンドが別売りとなる。
互換性とゲームタイトル
PS5 Proは、既存のPS5ゲームの大半と互換性がある。発売時点で「PS5 Pro Enhanced」対応のタイトルとして、『ファイナルファンタジーVII リバース』や『スパイダーマン2』など約40~50タイトルが発表されている。SIEの西野秀明CEOは「PS5 Proは、最も要求の厳しいプレイヤーに向けたハイエンドモデルだ」と述べている。
販売戦略と市場の反応
PS5 Proの価格は、競合するPCゲーミングマシンと比較しても高めに設定されている。市場からは「価格が高すぎる」との声も上がっているが、SIEは「ハイエンドユーザーのニーズに応える」と説明する。アナリストは「PS5 Proはコアゲーマー向けの製品であり、販売台数はPS5全体の10~15%程度にとどまる可能性がある」と予測する。一方で、PS5の累計販売台数は2024年7月時点で約6170万台に達しており、Proモデルがさらなる販売拡大につながるか注目される。
予約開始と今後の展開
PS5 Proの予約は9月26日から順次開始される。SIEは今後、PS5 Pro向けの専用タイトルやPS VR2との連携強化も進める方針だ。また、PS5の現行モデルは値下げせずに併売される見通し。



