「スマホの次」狙う中国勢、折りたたみとAIで攻勢
「スマホの次」狙う中国勢、折りたたみとAIで攻勢

中国のスマートフォンメーカーが、折りたたみ端末と人工知能(AI)機能を武器に、サムスン電子やアップルに迫る勢いを見せている。2024年の世界市場シェアでは、OPPOが前年比で3ポイント増の12%を記録し、ファーウェイも制裁下ながら復調の兆しを見せている。

折りたたみ端末で存在感を拡大

中国勢は折りたたみスマートフォン市場で特に存在感を強めている。調査会社IDCによると、2024年第1四半期の世界折りたたみ端末出荷台数は前年同期比で約50%増加。このうち、ファーウェイとOPPO、vivo、Xiaomiの中国勢で全体の約6割を占めた。

ファーウェイは2024年2月に折りたたみ端末「Mate X5」を発売。独自のAIチップセット「Kirin 9000S」を搭載し、制裁下でも高い性能を実現した。OPPOは「Find N3 Flip」でクラムシェル型を強化し、若年層にアピールしている。

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AI機能で差別化を図る

中国勢はAI機能でも攻勢をかける。Xiaomiは2024年4月、自社開発のAIアシスタント「Xiao Ai」を搭載した「14 Ultra」を発表。リアルタイム翻訳や写真編集の自動化など、実用的な機能を前面に打ち出している。

「中国メーカーはAIを差別化の核心に据えている」と、市場調査会社Counterpointのアナリスト、ジェームス・ヤン氏は指摘する。「特に中国市場では、AI機能が購入決定の主要因になりつつある」

サムスンとアップル、防戦一方

これに対し、サムスン電子は折りたたみ端末「Galaxy Z Fold6」で巻き返しを図るが、中国勢の価格競争力に苦戦。アップルは折りたたみ端末の投入が2026年以降と見込まれ、中国市場でのシェア低下が続いている。

「中国勢の台頭で、スマートフォン市場は新たな局面に入った」と、IDCのアナリスト、フランシスコ・ジェロニモ氏はコメント。「折りたたみとAIは、もはやニッチではなく、主流の競争軸になりつつある」

2024年の世界スマートフォン出荷台数は前年比で約4%増の12億台と予測される。中国勢がこの成長をけん引し、勢力図を塗り替える可能性が高い。

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