再使用型ロケット実験機RV-X、能代で初飛行成功 着陸に拍手
再使用型ロケットRV-X、能代で初飛行成功

宇宙航空研究開発機構(JAXA)は11日朝、秋田県能代市の能代ロケット実験場で、航空機のように繰り返し使用できる再使用型ロケットの小型実験機「RV-X」の初となる飛行試験を実施した。機体は約40秒間飛行し、着陸に成功。見物人からは「このまま実用化までいってほしい」と開発への期待の声が聞かれた。

再使用型ロケットの意義とRV-Xの特徴

日本の主力ロケットは使い捨て方式だが、再使用型は打ち上げコストを大幅に削減できる可能性を秘めている。RV-Xは全長7.3メートル、直径1.8メートルで、着陸時の衝撃を吸収する4本の脚を備える。エンジンの燃料には液体水素を採用。一般的な燃料のメタンと比べて燃費が良く、体積が軽いため機体の軽量化が可能という。

RV-Xの飛行試験は3月から計画されていたが、天候不良や技術的な理由で延期が続き、今回が6回目の挑戦だった。JAXAは今後、着陸時の衝撃などの影響を点検し、同じ機体を使った2回目の飛行試験の実施を検討している。

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一般見学も行われ、約20人が見守る

この日は一般向けの見学スペースも設けられ、県内外から約20人が訪れ、飛行試験を見守った。午前6時頃、発射前のサイレンが鳴り響くと、一斉にカメラや双眼鏡を構えて離陸の瞬間に備えた。約15分後、「ゴー」という轟音とともにRV-Xが打ち上がると、会場から歓声が上がった。機体は高度約10メートルまで到達。そのままの姿勢で水平に約16メートル移動後、ゆっくりと降下し着陸すると拍手がわき起こった。

見物人や関係者の声

家族で訪れた川崎市の男児(6)は「飛んでいる姿がおもしろかった。音が大きかった」と笑顔を見せた。青森県から訪れた50歳代女性は「感動した。横へ移動するのが珍しく来て良かった。このまま開発を頑張ってほしい」と話した。

動画を撮影しながら見守った能代市の「サイエンスパーク・能代市子ども館」の千羽正人館長は「飛んでくれてよかった。とても貴重な映像を撮ることができた。講座や研修などで見せたい」と述べ、館内で映像を流すことを検討していると明かした。

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