JAXA、再使用型ロケット実験機RV-Xの初飛行試験に成功
宇宙航空研究開発機構(JAXA)は2026年7月11日午前6時15分頃、秋田県能代市の能代ロケット実験場で、再使用型ロケットの小型実験機「RV-X」の初となる飛行試験を実施した。機体は高度約10メートルまで上昇した後、降下し、無事着陸した。
RV-Xは全長7.3メートル、直径1.8メートルの機体で、2016年から開発が始まった。約100回の再使用が可能となるよう耐久性を高めたエンジンや、着陸時の衝撃を吸収する4本の脚を備えている。エンジンはすでに160回以上の燃焼試験を経ており、信頼性が確認されている。
実用化で打ち上げコスト削減へ
現在日本の主力ロケット「H3」は使い捨て方式のため、政府は次世代機で再使用型の導入を検討している。RV-Xの実用化が実現すれば、ロケットの打ち上げコスト削減につながり、国際競争力の向上が期待される。
再使用型ロケットの分野では、米国のスペースXが先行しており、同社の「ファルコン9」で初めて実用化に成功している。日本国内では、本田技術研究所が2025年6月に民間企業として初めて離着陸実験に成功している。
今後の展望
JAXAは今回の試験結果を踏まえ、さらなる高度上昇や水平飛行を含む試験を段階的に進める方針。再使用型ロケットの実用化は、宇宙開発のコスト構造を大きく変える可能性があり、今後の動向が注目される。



