半導体不足が解消へ、自動車業界に待望の回復兆し
半導体不足解消、自動車業界に回復兆し

世界的な半導体不足がようやく解消に向かい、自動車業界に待望の回復兆しが見え始めている。長らく業界を悩ませてきた供給制約が緩和し、主要メーカーの生産が正常化しつつある。

トヨタの生産回復が牽引

トヨタ自動車は2023年9月の世界生産台数が前年同月比10%増の約85万台に達した。これは半導体不足の影響が薄れ、生産計画を順調に消化できたためだ。同社は10月以降も増産体制を継続する方針で、年間生産目標の達成が視野に入っている。

日産自動車も同様に回復基調にあり、9月の世界生産は前年比5%増となった。特に北米市場での需要が堅調で、SUVモデルを中心に販売が好調だ。

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供給制約の緩和が業績を押し上げ

半導体不足は2020年後半から自動車業界に深刻な影響を与えてきた。多くのメーカーが減産を余儀なくされ、納期遅延や販売機会の損失が発生。しかし、今年に入り半導体メーカーの増産投資が実を結び、供給量が増加した。

調査会社IHS Markitによると、2023年第3四半期の自動車用半導体の供給量は前年同期比で約15%増加。これにより、完成車メーカーの生産計画が大幅に改善した。

業界全体に波及効果

この回復は自動車業界全体に波及している。部品メーカーも受注増加を見込み、生産ラインの増強を検討している。また、半導体不足の解消は新車販売の回復にもつながり、ディーラーの在庫状況も改善しつつある。

一方で、一部の専門家は地政学的リスクによる供給混乱の可能性を指摘する。台湾や中国での緊張が高まれば、再び半導体供給に支障が出る恐れがある。

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