トヨタRAV4 vs マツダCX-5:走りと性能を徹底比較
トヨタRAV4 vs マツダCX-5:走りと性能を徹底比較

日本メーカーのミドルサイズSUVとして、トヨタ自動車「RAV4」とマツダの新型「CX-5」は現在最も注目される選択肢の一つだ。本稿では両モデルの「走りと性能」に焦点を当て、4WDモデルで比較する。なお、RAV4(アドベンチャーグレード)はハイブリッド車(HEV)、CX-5はマイルドハイブリッド車(MHEV)であり、パワートレインに違いがあることを前提としたい。

パワートレイン比較:RAV4のシステム最高出力は240PS、CX-5は178PS

RAV4アドベンチャーのパワートレインは、最高出力137kW(186PS)/6,000rpm、最大トルク221Nm/3,600~5,200rpmの2.5L直列4気筒ガソリンエンジンに、前100kW(136PS)/208Nm、後40kW(54PS)/121Nmの2モーターを組み合わせる。システム最高出力は240PS。CVTトランスミッションを介する4WDのWLTCモード燃費は22.5km/Lとなっている。

ちなみに、「GRスポーツ」などのプラグインハイブリッド車(PHEV)を選ぶと、システム最高出力242kW(329PS)、0-100km/h加速5.7秒というスポーツカー並みの性能が手に入る。それでも燃費は21.5km/Lと優れている。

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一方のCX-5は、最高出力131kW(178PS)/6,000~6,200rpm、最大トルク237Nm/3,800~4,000rpmの2.5L直列4気筒ガソリンエンジンに、4.8kW(6.5PS)/60.5Nmを発生するモーターを組み合わせる。6速ATを介した4WDのWLTCモード燃費は14.2km/Lだ。

乗り味比較:RAV4は高剛性プラットフォームで高級感、CX-5は足の硬さ改善

RAV4アドベンチャーで走り出すと、ボディ剛性の高さがステアリングやペダル、シートなど体で触れる部分からすぐに伝わってくる。採用する改良型GA-Kプラットフォームは、高剛性&減衰接着剤の大幅使用やリア開口部の剛性アップ、前後サスペンション取り付け部の剛性約30%アップなどとともに、煽動構造のダンパーを使用したことが効果を発揮。加速時の車速の乗り方や減速時の自然な制動力の立ち上がり方なども含めて、外観からは想像できないほどの落ち着きや高級感が感じられ、どのシートに座っても満足がいく。ただし、アクセルを踏み込んだ時のエンジン音は少し興醒めだ。

CX-5は、先代モデルで感じた足の硬さがしっかりと取れている。乗り味は180度変身している印象。これまでのマツダ車に共通する流れとは、はっきりと決別した走りになっている。初期応答性を高めた大径のダンパーを採用したことで、スプリングの設定値を柔らかくできたことが走りが変わった要因。これなら、乗車するファミリー全員が快適さや静かさを享受できる。

モーター+ガソリンエンジンのMHEVシステムは低速時のピックアップがよく、エンジン音も乾いたいい音色を奏でるが、高速域でのパンチ力やトルク感ではいま一歩。その点が好評だったディーゼルエンジンが廃止となったことは残念だが、これに取って代わるのが、来年登場するフルハイブリッド(HEV)モデルになるだろう。

安全装備:RAV4は先読み支援型、CX-5はドライバー主役の思想

ソフトの開発環境である「アリーン」を採用したRAV4の先進運転支援システム「Toyota Safety Sense」は最新型。前を走るクルマやコーナーに合わせてステアリングやブレーキ操作をアシストする「PDA」(プロアクティブ・ドライビング・アシスト)、ドライバーの異常を検知すると安全停止まで代行する「ドライバー異常時対応システム」、対向車や出会い頭のクルマ、歩行者、自転車までも検知する「自動ブレーキ作動システム」など、未然に事故を防ぐ能力は非常に高いレベルにある。OTAによる更なるアップデートも期待できる。なお、「Z」グレードにはレーンチェンジアシストやハンズオフ機能がオプションで用意されている。

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CX-5が採用する最新世代の「i-ACTIVSENSE」は、「ドライバーが主役」という基本の考え方。正しい姿勢や広い視界を提供することで運転の安全性を担保するという、マツダらしい思想が前提だ。不自然な介入を防ぎながら安全性能を確保するため、ドライバーをモニターする精度を向上。異常を検知した際には緊急停止支援を行う。いざという時のための衝突被害軽減ブレーキもきちんと装備している。路面を透かして見せるシースルービュー付き360度モニターなど、普段使いできる安全装備も充実。最上級の「L」グレードにはレーンチェンジアシストや40km/h以下の渋滞時に手放し運転できるハンズオフ機能までが標準で備わっている。