東レ、炭素繊維生産能力を3倍に
東レは、電気自動車(EV)の需要増加を見据え、車部品向け炭素繊維の生産能力を現在の3倍に増強する方針を固めた。総投資額は約1000億円に上り、2027年までに年産3万トンの体制を構築する計画だ。
同社は、炭素繊維の軽量かつ高強度な特性がEVの航続距離延長に貢献すると判断。特に、車体骨格やバッテリーパックなどへの採用が進むと見込んでいる。増強は、国内の工場に加え、米国や欧州の拠点でも検討する。
市場の成長に対応
炭素繊維の世界需要は、航空機や風力発電向けも含めて拡大が続く。東レは、自動車分野での需要が今後5年間で倍増すると予測し、先行投資に踏み切る。同社はすでに、トヨタ自動車や欧州の自動車メーカーと供給契約を結んでおり、今回の増強でさらなる受注拡大を狙う。
また、生産工程の効率化やリサイクル技術の開発も進め、コスト競争力の向上を図る。東レの炭素繊維事業は、2023年度に過去最高の営業利益を記録しており、今回の投資でさらなる成長が見込まれる。



