シェフが6人いる「レストラン列車」秋田内陸線のごっつお玉手箱列車体験記
シェフ6人「ごっつお玉手箱列車」秋田内陸線体験

秋田内陸縦貫鉄道が運行する「走る農家レストラン ごっつお玉手箱列車」は、車内に調理場を持たないユニークな観光列車だ。代わりに、沿線の農家のお母さんたちが自宅で調理した料理を、列車の停車駅ごとに持ち寄るシステムを採用している。乗客は、まるで6人のシェフが次々と料理を提供するような体験を楽しめる。

料理は各駅で積み込まれる

列車は出発後、最初の停車駅で紙袋が渡された。中身は「弘子さんの焼き栗」。ホクホクで温かく、ほっくりとした甘さが広がる。その後、羽後長戸呂駅では「昭子さんのご飯」が積み込まれた。栗ご飯で、その時々で使う食材が変わるという。

次に松葉駅で「勝子さんのおかず」が登場。メニューは事前に明かされず、当日のお楽しみ。いちじくの甘露煮、ごぼうの胡麻和え、きのこ醤油煮、かぼちゃのサラダ、大根などの煮物、揚げ出し豆腐に鶏そぼろと、一見素朴ながら手の込んだおかずが並ぶ。

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農家のお母さんたちの顔が見える

上桧木内駅では「富士美さんの寒天」、比立内駅では「木村さんの焼き芋」が積み込まれた。料理を届けたお母さんたちはホームから手を振って見送り、乗客もそれに応える。こうした交流も旅の醍醐味だ。

車内では農家のお母さんたちがマイクでおかずの説明を行い、乗客はメモを取りながら味わう。すべての料理が作りたてで温かく、食べ終わるのがもったいないほどだった。

終点での流れ

終点の阿仁合駅に到着後、ほとんどの乗客は反対方面から来る列車で角館へ戻る。この列車はリピート確実と評判で、地元の食材と人の温かさを感じられる貴重な体験を提供している。

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