パナソニックホールディングス(HD)は30日、2027年3月期の連結業績予想を上方修正し、本業のもうけを示す営業利益が前期の2.5倍の5900億円、最終利益が2.4倍の4500億円になる見通しを発表した。実現すれば、営業利益は42年ぶり、最終利益は3年ぶりに過去最高を更新する。
5月時点の予想から、営業利益は400億円、最終利益は300億円積み増した。売上高も2000億円多い7兆8000億円(前期比3.1%減)に引き上げた。
構造改革とAI事業が成長を牽引
前期に実施した約1万2000人の人員削減を柱とする構造改革の効果に加え、成長ドライバーと位置づける人工知能(AI)関連の事業が成長を牽引する。構造改革に伴う固定費の削減効果は1000億円を見込む。
和仁古明・グループCFO(最高財務責任者)はオンライン説明会で、「しっかりと数字に出ている」と手応えを強調した。また、AI関連事業については「想定を上回るペースで伸びている」と述べた。
データセンター需要で電子部品が好調
成長を支えるのは、建設が相次ぐデータセンターを中心とするAI関連事業だ。停電時のバックアップとなる蓄電システムに加え、サーバーの基板材料やコンデンサーといった電子部品の受注が伸びている。半導体製造装置向けのモーターやセンサーも堅調という。
同日発表した2026年4~6月期連結決算は、売上高が前年同期比6.4%増の2兆189億円、最終利益が89.2%増の1351億円だった。



