NVIDIAは7月15日、セガのゲームタイトル「バーチャファイター クロスロード」が、同社の新プラットフォーム「RTX Spark」向けに登場することを発表した。この発表は、両社の「30年にわたるコラボレーション」を記念する形で行われ、同日東京都渋谷区で開催されたスペシャルイベントで、開発中の「バーチャファイター クロスロード」がSurface Laptop Ultra上で動作する様子が披露された。
30年の歴史を刻むセガとNVIDIAの協業
イベントには、NVIDIAのジェンスン・ファンCEO、セガの内海州史社長、そしてセガの入交昭一郎元社長や「バーチャファイター」の生みの親として知られる鈴木裕氏が登壇。ファンCEOは、入交氏と鈴木氏に感謝の意を伝えるとともに、同社のゲームにおける取り組みを報告した。特に、ファンCEOがSurface Laptop Ultraで動作する「バーチャファイター クロスロード」を手に取り、3人がニコニコしながら見つめる様子が印象的だった。
RTX SparkとSurface Laptop Ultraの連携
「RTX Spark」は、NVIDIAがWindows PC向けに開発したSoCで、強力なAI演算性能を備える。これを搭載した「Surface Laptop Ultra」は、マイクロソフトが発表した高性能ノートPCで、大規模なAIモデルをローカル環境で実行できる。イベントでは、この組み合わせにより、コンパクトなボディにスパコン並みのAI性能を実現したことが強調された。
ファンCEOは、入交氏と鈴木氏にRTX Spark(Surface Laptop Ultra)で動く「バーチャファイター クロスロード」を見せ、そのスムーズな動作に両氏も驚きの表情を見せた。入交氏は「30年前のコラボレーションがここまで進化するとは」と感慨深げに語った。
ゲーム業界への影響と今後の展望
今回の発表は、NVIDIAとセガの長年にわたる関係を象徴するものだ。1990年代、セガはアーケード基板にNVIDIAの技術を採用し、その後も家庭用ゲーム機やPC向けに協業を続けてきた。ファンCEOは「セガとの協業はNVIDIAの歴史そのもの」と述べ、今後も両社の関係を強化する意向を示した。
「バーチャファイター クロスロード」は、RTX Sparkの性能を最大限に活用し、リアルタイムレイトレーシングやAIによるキャラクター制御を実現。これにより、従来のゲーム体験を超える没入感を提供するという。また、Surface Laptop Ultraは、開発者向けにAIモデルのローカル実行を可能にし、ゲーム開発の効率化にも貢献する。
NVIDIAとセガは、このコラボレーションをさらに発展させ、今後も新しいゲーム体験を提供していく方針だ。ファンCEOは「ゲームの未来は、AIとクラウドの融合にかかっている」と強調し、RTX Sparkがその鍵を握ると述べた。



