Windows Latestは6月16日(現地時間)、「Microsoft will let you kill Windows 11's Copilot key, admits the feature disrupted productivity for some users」において、MicrosoftがWindows 11搭載PC向けに導入した専用のCopilotキーについて、一部利用者のワークフローに支障が生じていたことを認め、方針を修正したと報じた。
Copilotキーが招いた不満
Copilotキーは2024年に新型Windows PCへの導入が始まった、MicrosoftのAIアシスタント「Copilot」を起動する専用キーであり、当初はWindowsキーボードにおける歴史的な変更として注目を集めた。しかし一部の機種で新たにキーを追加する代わりに既存の右Ctrlキーやコンテキストメニューキーを置き換える形で導入されたことが、ユーザーからの不満の対象になっていた。
影響を受けたのはキーボードショートカットを多用するユーザーや、スクリーンリーダーなどアクセシビリティー機能を必要とするユーザーである。既存のキーがCopilotキーに置き換わったことで、従来のワークフローを維持できなくなってしまったからだ。
Microsoftは今回、Copilotキーによって一部ユーザーのワークフローに支障が生じていたことを認め、対策として設定により同キーを右Ctrlキーまたはコンテキストメニューキーに割り当て直せるようにすると約束した。
現行のWindows 11でもCopilotキーをWindows検索や任意のアプリの起動に割り当てる機能はある。しかし今回の対応は、失われた従来キーそのものを復元できるという点が本質的に異なる。この再割り当て機能は、Copilotキーを搭載するすべてのWindows 11デバイスに提供される見込みだ。
AI戦略の変化で見直されるCopilotキーの役割
Windows Latestは今回の対応を、MicrosoftによるWindows向けAI戦略見直しの流れの一部だと指摘している。MicrosoftがCopilotキーを導入した2024年当時、CopilotはWindows 11に深く統合されたAIアシスタントとして機能しており、専用キーの存在にも一定の合理性があった。
しかし2026年時点で、Copilotは現在、独立したアプリとして提供されている。さらに、タスクバーへの「Ask Copilot」の追加やCopilotアプリのデフォルトでのピン留めなど、Copilotへアクセスする手段が増えたことで、専用キーの必要性は以前より低下しているとみられる。
再割り当て機能は今後数カ月以内に登場見込み
とはいえ、今回の対応はあくまでもCopilotキーを必要としないユーザーが再割り当てできるようにするというもので、Copilotキーそのものを廃止するわけではない。一方、NVIDIA RTX Sparkを搭載した最新フラッグシップ機「Surface Laptop Ultra」は、「Copilot+ PC」ブランドを外したにもかかわらず、Copilotキーを搭載して出荷されている。
設定によってCopilotキーを再割り当てできたとしても、これは物理キーなので、キーボード上の表示が変えられるわけではない。Microsoftは、Copilotキーを搭載したWindows 11デバイス向けに再割り当て機能を提供することで、一部ユーザーが抱えていた課題への対応を進める考えだ。
Windows Latestによれば、Copilotキーの再割り当て機能は今後数カ月以内に配信予定のアップデートで提供される見込みで、実装された場合は設定アプリの[Bluetoothとデバイス]→[キーボード]のページで変更できるようになるという。



