成長中のベビーブランド「ケラッタ」(長野県発)は、低評価のレビューを全社員に通知する独自の改善サイクルを導入し、顧客起点のものづくりを徹底している。この取り組みが評価され、グッドデザイン賞を受賞。現在はベビー用品から家具、雑貨、キッズ向け商品へと事業を拡大している。
「涼しいベビーカーシート」でグッドデザイン賞
ケラッタが展開する「涼しいベビーカーシート」は、夏場のベビーカー内の熱中症リスクを低減する製品で、2025年にグッドデザイン賞を受賞。通気性の良い素材と独自の構造により、座面の温度上昇を抑える設計が特徴だ。同社CEOの下村祐貴子氏は「お客様の声を徹底的に製品に反映した結果」と語る。
低評価レビュー全社通知の仕組み
ケラッタでは、ECサイトに寄せられた低評価のレビューを全社員にメールで通知する仕組みを導入。下村CEOは「悪い評価こそ改善のチャンス。全員が顧客の声を共有することで、迅速な改善につなげている」と説明する。この取り組みにより、製品の品質向上と顧客満足度の向上を実現している。
顧客との関係を「線」で捉える
同社は顧客との関係を単発の「点」ではなく、長い子育ての時間に寄り添う「線」として捉えている。創業当初はベビー用品が中心だったが、子どもが成長するにつれて変化するニーズに応え、家具や雑貨、キッズ向け商品へとラインアップを拡大。下村CEOは「お客様のライフステージに合わせた商品を提供し続けることがブランドの使命」と強調する。
誠実さがブランド価値に
原材料費や物流費、人件費の上昇が続く中、コスト削減と品質維持のバランスは難しい課題だ。ケラッタは安全性や品質に関わる部分は決して削らず、必要な時には正直に説明する姿勢を貫く。下村CEOは「誠実さ自体がこれからのブランド価値になると感じている。お客様視点を習慣として持ち続け、『やっぱりケラッタがいい』と言っていただけるブランドを築きたい」と述べている。



