ダイソーの110円スマホ防水ケースを実機レビュー、IPX5で水しぶき対策に
ダイソー110円スマホ防水ケース実機レビュー、IPX5で水しぶき対策

ダイソーの「IPX5・スマホ用防水ケース(ライトブルー)」は、110円という低価格ながら、スマホを水しぶきから守る実用的なアイテムだ。お風呂でSNSや動画を楽しむ、キッチンでレシピを見る、雨の日に屋外でスマホを使うといったシーンで、水濡れが気になるユーザーに適している。本製品はIPX5の防滴規格に対応し、スマホを入れたまま画面操作や写真・動画撮影が可能とされる。本稿では、実際にiPhone 17 Proを使用して検証した。

製品概要とサイズ展開

商品名は「IPX5・スマホ用防水ケース(ライトブルー)」。販売元はダイソーで、価格は110円(税込)。材質は塩化ビニル樹脂で、サイズは縦19.3×横10cm。スマホ本体適合最大サイズは縦15.4×横7.5cm。防水規格はIPX5(防滴/完全防水ではありません)。カラーはライトブルーとピンクの2色展開。ただし、執筆時点ではダイソーネットストアでピンクは在庫切れとなっており、確実に色を選びたい場合は店頭で探す方がよい。

同じ「IPX5・スマホ用防水ケース」には、ひと回り大きい縦21.3×横10.5cmのタイプも存在する。こちらはスマホ本体適合最大サイズが縦17.4×横8.0cmとなっており、大きめのスマホユーザーはサイズ違いを確認するとよい。

Pickt横長バナー — Telegram用の共同買い物リストアプリ

素材と使い心地

手に取った第一印象は、アウトドア用のゴワゴワした防水ケースとは異なり、やわらかい素材でスマホにぴたっと張り付く感覚があること。ハードなロック機構付きのケースに比べると頼もしさは控えめだが、薄くて軽く、バッグに放り込んでおきやすい利点がある。

開口部はチャック式だが、ジップロックなどの食品保存袋でよく見る2本ラインのダブルジッパーではなく、閉じるラインは1本のみ。しっかり最後まで閉めれば日常の水しぶき程度なら問題なさそうだが、1本だけだと閉め切ったあとも少し心もとなく、内側から開いてこないか不安に感じる。使う前には毎回しっかり閉まっているか確認したほうがよい。公式ページにも、使用前に毎回防水確認をするよう案内されている。

iPhone 17 Proでの収納テスト

今回、筆者が普段使っているiPhone 17 Proで試した。結果、本体はかなりぴったり収まる。さらに、Apple純正のMagSafe対応クリアケースを装着した状態でも収納できた。パッケージには「カバーを装着している場合、本品に収納できない場合があります」と注意書きがあるが、筆者の組み合わせではケースを外さずに使えた。

ただし、すべてのケースで快適に使えるわけではない。純正クリアケースは表面が比較的なめらかなので出し入れできたが、シリコン製ケースのように表面の滑りが悪いものだと、ビニールに引っかかって出し入れしづらかった。また、ストラップホルダーやスマホリング、厚みのあるカメラ保護パーツなどを付けている場合も注意が必要。ケース内の余裕はそれほど大きくないため、アクセサリーを付けたままだと入らなかったり、チャック部分が閉じにくくなったりする可能性がある。実際、ストラップを付けたままだと入れづらかったので、収納するときはいったん外しておくほうがスムーズだった。

Pickt記事後バナー — 家族イラスト付きの共同買い物リストアプリ

画面操作と写真撮影の実用性

スマホを入れたままの画面操作は可能で、スクロールやタップ、文字入力も一応できる。ただし、裸の状態や通常のケース装着時と同じ感覚で使えるかというと、そこまでは期待しないほうがよい。実際に使ってみると、タップが1回で反応しないことがあったり、スクロールの引っかかりを感じたりする場面が多々あった。特に画面とケースの間に空気が入っていると反応が鈍くなりやすい印象で、スマホを入れたあとに軽く空気を抜いて画面側のビニールを密着させると、いくらか操作しやすくなる。

濡れた手で触ると指が少しひっかかる感じがあり、ビニールが画面に張り付いてスマホを取り出しにくいと感じることも。短時間の操作なら問題ないが、長文入力や細かな編集作業をするにはストレスが大きい。お風呂に浸かりながらSNSに長文投稿するのは少々厳しいかもしれない。

一方、写真撮影は思ったより使いやすかった。ジップロックにスマホを入れた場合と基本的な仕組みは同じだが、この製品はスマホに対してサイズがぴったりなので、余った袋を折り返したり、レンズ前のビニールを整えたりする手間が少ない。iPhone 17 Proでは、背面カメラ部分にビニールがぴたっと密着しやすく、レンズ前で大きく浮いたりシワになったりしにくい印象だった。キッチンで調理中の写真を撮る、雨の日に軽く記録を残すといった用途なら十分使える。

ただし、画質面では過信は禁物。ケース表面に水滴や汚れが付いていると、撮った写真が白っぽくなったり、にじんだように写ったりすることがあった。きれいに撮りたいときは、レンズ前のビニールを軽く拭いてから撮影したほうがよい。

ジップロックとの比較と注意点

正直にいえば、構造としてはジッパー付き保存袋にスマホを入れるのとさほど変わらない。それでも実際に使ってみると、スマホに合ったサイズ感には意味がある。大きすぎる袋だと余った部分が邪魔になるが、このケースはiPhone 17 Proにぴったりで、持ったときの収まりがよく、撮影時もレンズまわりが安定する。見た目もジップロックよりすっきりしていて、110円でこの使い勝手なら、キッチンや洗面所、雨の日用に1つ持っておく価値はある。

一方で、海やプールで本格的に使う、スマホを水中に入れて撮影する、長時間入れっぱなしにするといった用途には向かない。IPX5はあくまで「防滴」で、水しぶきや雨には耐えても水没は想定外。完全防水ではなく、長時間水中に放置すると浸水の恐れがある。チャックが1本のみであること、ケースやストラップとの相性があることも考えると、「水しぶき対策」「濡れた手対策」と割り切るのが正解だ。

まとめ

ダイソーの「IPX5・スマホ用防水ケース」は、110円とは思えない実用性だった。やわらかい素材でスマホにぴったり収まり、MagSafeクリアケースを付けたままでも入る手軽さは魅力。入れたまま写真を撮ると、ジップロックより扱いやすいのもうれしいポイント。ただし操作の反応は鈍りがちで、IPX5は完全防水ではないため水没や本格的な水中撮影には不向き。とはいえ、キッチンや洗面所、雨の日の「水しぶき対策」「濡れた手対策」と割り切れば十分。対応サイズを確認したうえで、気軽に試してみてはいかがだろうか。

(文:早川厚志)