ラジオ体操の正しいやり方:肩こり・腰痛対策から認知症リスク低減まで
ラジオ体操の正しいやり方:肩こり・腰痛対策から認知症リスク低減

ラジオ体操は全身400以上の筋肉を動かし、体内年齢や肺年齢を若く保ち、認知症のリスクも大きく下げる効果が科学的に証明されています。しかし、その効果を最大限に引き出すには「正しいやり方」が不可欠です。本記事では、ラジオ体操第一の3番から6番の運動について、『じつはすごい! 科学的に証明された本当のラジオ体操』より一部抜粋してご紹介します。

③「腕を回す運動」—肩甲骨を動かせば、こりが自然と消えていく

3番「腕を回す運動」の目的は、肩関節と肩甲骨まわりをほぐし、肩の動きをスムーズにすることです。肩甲骨は多くの筋肉が集中している部位であり、ここをほぐすことが全身のコンディション改善への第一歩となります。日常生活では腕を前後に動かすことはあっても、真横に大きく回す機会はほぼありません。そのため、肩甲骨まわりの筋肉が固まり、肩こりや首こりを引き起こします。正しく行えば、固まった肩まわりがみるみるほぐれていきます。

最大のポイントは「腕の軌道」です。腕を「真横から真上」という弧を描くように動かしてください。肘をできるだけ伸ばしたまま、肩関節を中心に大きな円を描くイメージです。腕の重さと遠心力を使い、力を抜いて大きく回すことで、三角筋やローテーターカフ(肩のインナーマッスル)が連動して動き出します。デスクワーカーに多い「巻き肩」の改善にも効果的です。

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④「胸を反らす運動」—「手のひら」を返すだけで、呼吸が変わる

4番「胸を反らす運動」は、胸郭を開き、呼吸を深くするための運動です。多くの人が無意識に浅い呼吸をしているため、「なんとなくだるい」と感じることがありますが、この運動で改善できます。ポイントは手のひらの向きです。手のひらを外側に返しながら胸を反らすことで、大胸筋や肋間筋がストレッチされ、肺活量が向上します。東京都健康長寿医療センター研究所の植田拓也副センター長は、「正しい呼吸は全身の酸素供給を高め、疲労回復や認知機能の維持に役立つ」と指摘しています。

⑤「体を横に曲げる運動」—腕が先か、体が先か

5番「体を横に曲げる運動」では、順序が重要です。多くの人が腕を先に上げてから体を曲げがちですが、正しくは体を横に曲げながら腕を上げます。これにより、腹斜筋や脊柱起立筋が効果的に鍛えられ、腰痛予防につながります。ラジオ体操指導者の鈴木大輔氏は、「腕が先に動くと、体幹の筋肉が十分に使われない。体を曲げる動きと腕を上げる動きを同期させることで、側腹部の引き締め効果が高まる」と説明します。

⑥「体を前後に曲げる運動」—「手の位置」が腰を守る

6番「体を前後に曲げる運動」は、腰痛対策に直結します。前屈する際、手を腰に当てるのが一般的ですが、正しくは手を太ももに沿わせながら前屈します。これにより、ハムストリングスが適度にストレッチされ、腰への負担が軽減されます。後屈では、手を腰に当ててゆっくり反らすことで、腰椎を保護しながら胸椎を動かせます。鈴木氏は「手の位置一つで腰への負担が大きく変わる。正しいフォームを意識してほしい」と強調します。

ラジオ体操は、正しい方法で行えば、肩こりや腰痛の改善だけでなく、認知症リスクの低減にもつながる全身運動です。毎日の習慣に、ぜひこれらのポイントを取り入れてみてください。

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