トヨタが水素エンジン車の新型「GRヤリス」を公開、2025年内に発売へ
トヨタが水素エンジン車「GRヤリス」公開、25年内発売

トヨタ自動車は2025年3月、水素を燃料とするエンジンを搭載した新型「GRヤリス」を公開した。同社は2025年内にこのモデルを限定販売する計画で、水素エンジン技術の量産化に向けた大きな一歩となる。

水素エンジン車の実用化へ

新型GRヤリスは、従来のガソリンエンジンをベースに、燃料供給系やインジェクターを水素仕様に変更。水素を燃焼してもCO2を排出しないため、カーボンニュートラルな走行が可能となる。トヨタはこれまで、水素エンジン車の開発を進めており、2023年には「GRカローラ」で水素エンジンを搭載したレース車両を投入。今回のGRヤリスは市販化を前提としたモデルとなる。

トヨタの豊田章男会長は「水素エンジンは、内燃機関の可能性を広げる技術。お客様に水素の魅力を体感してもらいたい」とコメントしている。

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性能と販売計画

新型GRヤリスのエンジンは、1.6リッター直列3気筒ターボで、最高出力は272馬力、最大トルクは370Nmを発揮。水素タンクは高圧式で、充填時間は約3分と、ガソリン車と同等の利便性を実現した。航続距離は未公表だが、市街地走行で約300kmを想定しているという。

販売は2025年内に開始予定で、台数は限定される。価格はガソリンモデルより高くなると見られ、700万円前後になるとの観測がある。トヨタは、水素ステーションの整備状況を考慮し、まずは関東圏や中部圏など、インフラが整った地域から販売を始める方針だ。

水素エンジン技術の課題

水素エンジン車の普及には、水素ステーションの不足や水素製造コストの高さが課題として残る。日本国内の水素ステーションは約170カ所と、ガソリンスタンドに比べて圧倒的に少ない。また、水素の製造には多くのエネルギーを要し、CO2排出を伴う場合もあるため、グリーン水素の普及が不可欠となる。

トヨタは、水素エンジン車と燃料電池車(FCEV)の両方を推進しており、水素社会の実現に向けて技術開発を加速させている。水素エンジン車は、エンジン音や振動を楽しめる点で、スポーツカーファンからの支持も期待される。

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