テスラの株価が急落し、時価総額が約6兆円以上消失した。2024年第1四半期の電気自動車(EV)販売台数が市場予想を大幅に下回ったことが主因で、同社の成長鈍化懸念が強まっている。
販売台数が予想を下回る
テスラが発表した2024年第1四半期の世界販売台数は約38万7000台で、アナリスト予想の約44万9000台を約14%下回った。前年同期比では約8.5%減少し、2020年以来初の前年割れとなった。特に中国市場での販売が低迷し、競合他社の台頭が影響した。
株価急落で時価総額消失
このニュースを受け、テスラの株価は4月2日の取引で一時約6%下落し、時価総額は約400億ドル(約6兆円)以上消失した。年初来の株価下落率は約30%に達し、投資家の間で同社の将来性に対する疑問が高まっている。
背景にある需要減退と競争激化
テスラの販売不振の背景には、世界的なEV需要の減退がある。金利上昇による自動車ローン負担の増加や、ガソリン価格の安定がEV需要を冷え込ませた。また、中国のBYDや米国のリビアンなど競合他社の台頭も、テスラの市場シェアを脅かしている。テスラは値下げ戦略で需要喚起を図ったが、利益率の低下を招いた。
今後の見通し
テスラは2024年の販売台数目標を約220万台と据え置いているが、アナリストは達成が難しいと見ている。同社は新モデル「サイバートラック」の量産拡大や、自動運転技術の進展で巻き返しを図る方針だ。しかし、短期的な需要回復は見込みにくく、株価の先行きは不透明だ。



