スズキは2027年までにインド市場で電気自動車(EV)6車種を投入し、現地調達・生産比率を90%超に引き上げる方針を明らかにした。同社はインドのEV市場でトップシェアを獲得することを目指している。
インドEV市場での戦略
スズキの鈴木俊宏社長は「インドは当社にとって最も重要な市場の一つ。EVの需要が高まる中、現地生産を強化して競争力を高める」と述べた。同社は現在、インドでハイブリッド車を含む電動車両の生産を拡大しており、2025年までに初の量産EVを投入する計画だ。
インド政府は2030年までに新車販売の30%をEVにする目標を掲げており、スズキはこの政策を追い風に市場シェア拡大を狙う。同社はインドの子会社マルチ・スズキを通じて、既に小型車で高いシェアを持つ。
現地生産比率の引き上げ
スズキは現在、インドでの生産比率を約70%としているが、これを90%超に引き上げることで、部品の輸入コストを削減し、価格競争力を高める。同社はバッテリーやモーターなどの主要部品も現地調達する方針で、現地サプライヤーとの協業を進める。
また、スズキはインドでEV用バッテリーの生産工場を建設する計画も検討しており、総投資額は約1000億円規模になると見られる。同社は2025年までにインドでのEV生産能力を年10万台に引き上げる目標を掲げている。
競合他社との競争
インドのEV市場では、タタ・モーターズが先行しており、スズキは後発となる。しかし、スズキは低価格帯のEVを投入することで、大衆市場でのシェア拡大を狙う。同社は既存のガソリン車とのプラットフォーム共用により、開発コストを抑える計画だ。
業界アナリストは「スズキの強みはインドでのブランド力と販売網。EVでもこれを生かせれば、市場シェアを伸ばせる可能性がある」と指摘する。



