三菱自社長、中国勢に対抗へ「パジェロ」軸にブランド力強化
三菱自社長、中国勢に対抗へ「パジェロ」軸にブランド強化

今年4月に三菱自動車の社長に就任した岸浦恵介氏(57)が読売新聞のインタビューに応じ、車業界での中国勢の台頭に「価格競争に陥ってしまうと戦えない」と危機感を示した。今年、7年ぶりに復活するスポーツ用多目的車(SUV)「パジェロ」を軸にブランド力を強化し、対抗したい考えだ。

日本市場でのシェア回復に意欲

日本市場を「重点国」と位置づけ、販売を強化していることについて、岸浦氏は「人口が減っていく以上に、(リコール問題などで)販売台数やシェア(占有率)を落としてきた。伸びしろはあると見ており、シェアを取り返したい」と述べた。その上で、「デリカやデリカミニ、アウトランダーといったお客様に長く愛される車を出してきた。パジェロを発売し、もう一度、勢いをつける」と語った。

さらに、シェアを10%、20%取るようなブランドではないとしつつ、「とがった商品で勝負する」と強調した。

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パジェロ復活の狙い

パジェロは過去に販売台数が低迷し、生産を終了した経緯がある。再び販売する理由について、岸浦氏は「当時は経営体力が限られ、色々な車を開発して販売するのは当社の規模では難しかった。注力するモデルを絞り、取捨選択をする必要があった」と説明。近年、本格的なクロスカントリーSUVの市場が再び大きくなり始めており、「満を持してパジェロを販売することを決めた」と語った。

また、復活に向けて「パジェロの開発を始めた時以上に重要性が高まっている」と指摘。中国勢が非常に輸出に力を入れている中で、「三菱自動車の存在感とブランドを持たないと競争で埋没してしまう」と危機感を示した。中国勢と価格競争はすべきではなく、フラッグシップカーのパジェロを軸にブランドを広げていく考えで、「ある種の大黒柱だ」と位置づけた。

HV展開と協業の進捗

国内では販売していないハイブリッド車(HV)の今後の展開については、「まず日本ではプラグインハイブリッド車(PHV)の魅力を伝えていきたい」と述べつつ、コンパクトカーはPHVではなくHVの方がコストパフォーマンスが良いとして、「日本でも販売していきたい」と語った。HV専用の熱効率が良いエンジンを開発しており、PHVの進化版を出していきたいとしている。

日産自動車とホンダとの協業の進捗については、「現段階で公式に発表されていること以外で申し上げることはない」としながらも、「協業に向けた議論は一歩一歩進んでいる。お互いがウィンウィンの関係になれるような事業を一つでも多くやっていきたい」と述べた。

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