JRグループの5社は2026年6月26日、新幹線の車内に防火補助用品としてファイヤーブランケットとバケツを配備すると発表した。車内でモバイルバッテリーの発煙・発火事故が発生していることを踏まえた措置で、8月までに配備を終える。対象はJR北海道、JR東日本、JR東海、JR西日本、JR九州の5社。
モバイルバッテリー発火への対策強化
近年、新幹線車内でモバイルバッテリーが発煙・発火する事例が複数報告されており、国土交通省も注意喚起を行ってきた。JR各社はこれまで消火器による初期消火対応を行ってきたが、リチウムイオンバッテリー特有の再燃リスクに対応するため、新たな防火装備を導入する。ファイヤーブランケットは対象物を覆って酸素を遮断し、バケツの水に浸すことで再発火を防ぐ。
配備内容と車両ごとの差異
配備数は編成ごとに異なる。例えば、東海道新幹線では16両編成にファイヤーブランケット32枚とバケツ4個、北海道新幹線では10両編成にファイヤーブランケット18枚とバケツ3個を備える。ファイヤーブランケットの大きさは、JR北海道とJR東日本が縦横100cm、残る3社が縦横80cm。バケツは8リットルサイズを採用する。
設置場所と使用方法
ファイヤーブランケットは各車両のデッキ部に消火器とセットで設置され、バケツは乗務員の詰める場所や荷物収納庫といった車内業務用スペースに収められる。発火時には、乗務員がファイヤーブランケットでバッテリーを覆い、バケツの水に浸す手順が想定されている。
JR各社は今後も乗客の安全確保に向けた対策を継続するとしている。



