中国市場における電気自動車(EV)シフトが急速に進んでおり、日本メーカーは厳しい戦いを強いられている。2024年の新車販売に占めるEVの割合は40%を超える見通しで、日本車のシェアは10%を割り込むと予想される。
中国EV市場の急拡大と日本メーカーの苦境
中国自動車工業協会のデータによると、2023年のEV販売台数は前年比35%増の約950万台に達した。一方、日本メーカーの中国市場におけるシェアは2023年に約15%まで低下し、2024年にはさらに減少する見込みだ。
「日本メーカーはEVのラインアップが限られており、中国の消費者ニーズに応えきれていない」と業界アナリストは指摘する。特に、価格競争が激化する中で、日本車は中国ブランドに比べて割高感が否めない。
中国ブランドの台頭と価格競争
中国の地元メーカー、比亜迪(BYD)や上海汽車(SAIC)などは、低価格で高性能なEVを次々に投入している。BYDの「海豚(シーガル)」は日本円で約150万円から購入可能で、日本メーカーのEVよりも大幅に安い。
「中国消費者は価格に敏感で、ブランド力よりもコストパフォーマンスを重視する傾向が強い」と市場調査会社の担当者は語る。日本メーカーは中国市場での存在感を維持するために、EVの投入を加速する必要がある。
日本メーカーの戦略と今後の展望
トヨタ自動車は2026年までに10車種以上のEVを投入する計画を発表。日産自動車は中国市場向けに低価格EVの開発を進めている。しかし、中国ブランドの勢いは止まらず、日本メーカーが巻き返すには時間がかかるとみられる。
「日本メーカーは中国市場で生き残るために、現地パートナーとの協業や、中国市場に特化したEVの開発が不可欠だ」と専門家は指摘する。今後の動向が注目される。



