EVシフト加速、中国勢が日本市場で存在感拡大
EVシフト加速、中国勢が日本市場で存在感 (16.07.2026)

中国の電気自動車(EV)メーカーが日本市場で存在感を急速に高めている。2024年の日本におけるEV販売台数で、中国勢が韓国勢を初めて上回り、トップ3に入る見通しとなった。日本自動車工業会の統計によれば、2024年上半期のEV販売台数(軽EVを含む)は前年同期比で約1.5倍に増加し、そのうち中国ブランドのシェアは約12%に達した。これは韓国ブランドの約8%を上回る数字だ。

日本市場における中国EVの躍進

特に、比亜迪(BYD)が低価格モデル「ATTO 3」や「ドルフィン」を投入し、販売台数を急伸させている。BYDの日本法人は、2024年の年間販売目標を前年の約3倍となる1万5000台に設定。実際、2024年上半期の販売台数は前年同期比で約2.5倍の7000台を超え、日本市場でのEV販売ランキングでテスラ、日産に次ぐ3位に浮上した。また、上海汽車(SAIC)の「MG」ブランドも、2024年から日本市場に本格参入し、SUVモデル「MG4」を中心に販売を伸ばしている。

日本メーカーの苦戦と戦略の見直し

一方、日本の自動車メーカーはEVシフトで後れを取っている。日産自動車は「リーフ」や「アリア」で一定の販売実績を持つが、2024年上半期の国内EV販売台数は前年同期比で約10%減少。トヨタ自動車は「bZ4X」の販売が低調で、2024年のEV販売目標を下方修正した。ホンダは2024年に「Honda e」の生産を終了し、新型EVの投入を2025年以降に延期した。日本メーカーの競争力低下の背景には、中国勢の価格競争力とバッテリー技術の進歩がある。中国メーカーは、政府の補助金や大規模生産によるコスト優位性を武器に、日本市場で攻勢を強めている。

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政府の政策と今後の展望

日本政府は、2035年までに新車販売を全て電動車両にする目標を掲げているが、EV充電インフラの整備や補助金制度の見直しが課題となっている。2024年度のEV購入補助金は、車両価格に応じて最大85万円が支給されるが、中国製EVも対象となっている。これに対し、国内自動車メーカーからは「国産EVの競争力を高めるため、補助金の差別化を検討すべきだ」との声が上がっている。業界アナリストは「日本市場は中国EVメーカーの重要なテストケース。今後、中国勢が日本で確固たる地位を築けば、他のアジア市場や欧州市場への展開も加速するだろう」と指摘する。

消費者の反応と今後の動向

実際、日本国内の消費者からは「価格が手頃で、性能も十分。充電インフラが整えば、中国製EVも選択肢になる」との声が聞かれる。一方で、アフターサービスやバッテリーの耐久性に対する懸念もあり、中国メーカーは日本国内でのサービス拠点拡充や保証期間の延長など、信頼性向上に努めている。BYDは2025年までに日本国内の販売店を100店舗に増やす計画で、上海汽車も同様に販売網を拡大する方針だ。日本市場におけるEV競争は、価格だけでなく、サービスやブランド力の面でも激化していくと予想される。

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