EVシフト鈍化で欧州中古EV価格急落、日本市場への影響は
EVシフト鈍化で欧州中古EV価格急落、日本への影響は

欧州で中古電気自動車(EV)の価格が急落している。ドイツのオートアウトバーン(Autoautobahn)社のデータによると、2023年12月時点で中古EVの平均価格は前年同月比で約20%下落した。この背景には、新車EV需要の減退と各国政府による購入補助金の縮小・打ち切りがある。

欧州中古EV価格下落の要因

ドイツでは2023年12月にEV購入補助金が突然打ち切られ、新車需要が冷え込んだ。これにより、ディーラーは在庫を抱え、中古車市場にも影響が及んだ。フランスでも2024年から補助金制度が縮小され、EV市場全体の成長が鈍化している。

また、テスラなどの主要メーカーが新車価格を引き下げたことも、中古車価格の下落を加速させた。新車価格の低下は中古車の相場を押し下げる要因となる。

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日本市場への影響

欧州での中古EV価格下落は、日本市場にも波及する可能性がある。日本の自動車ディーラーや並行輸入業者が安価な欧州中古EVを輸入し、国内で販売するケースが増えると予想される。すでに一部の業者は、ドイツやフランスからの中古EVを日本に輸入し、新車価格より大幅に安い価格で販売している。

日本ではEVの普及率が欧州に比べて低く、中古車市場もまだ小規模だが、安価な中古EVが流入すれば、消費者のEV購入意欲を刺激する可能性がある。一方で、日本の充電インフラの整備状況や、寒冷地での航続距離の課題など、普及には依然として障壁が存在する。

業界関係者の見解

日本自動車輸入組合(JAIA)の担当者は、「欧州中古EVの価格下落は、日本市場にとってチャンスでもありリスクでもある。安価なEVが増えれば普及が進む一方で、既存の新車販売や国産EVとの競合が激化する」と述べている。

また、東海東京調査センターのアナリストは、「日本政府がEV普及目標を掲げる中で、中古EVの流入は目標達成に寄与する可能性がある。ただし、バッテリーの劣化や保証問題など、中古ならではの課題にも対応する必要がある」と指摘する。

今後の展望

欧州中古EVの価格下落は、当面続く見通しだ。中国メーカーの低価格EVが欧州市場に参入しており、競争激化が価格下落に拍車をかけている。日本市場では、2024年以降も中古EVの輸入が増加し、国内の中古車市場に新たなセグメントを生み出す可能性がある。

ただし、日本の自動車メーカーもEVラインアップを拡充しており、中古EVの流入が国産EVの新車販売に与える影響は限定的との見方もある。消費者にとっては、選択肢が広がることで、より手頃な価格でEVを購入できる環境が整いつつあると言える。

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