世界EV市場で中国勢が躍進
電気自動車(EV)の世界市場で中国メーカーの存在感が急速に高まっている。2023年の世界EV販売台数は前年比約35%増の約1,000万台に達し、このうち中国ブランドが約6割を占めた。特に、比亜迪(BYD)が販売台数でテスラを抜き世界首位に立ったことが象徴的だ。
中国メーカーの強みは、政府の強力な支援と大規模な生産能力にある。また、バッテリー技術の進歩やコスト競争力も大きな武器だ。中国製EVの価格は欧米勢に比べて2〜3割安いとされ、新興国市場を中心に需要が拡大している。
欧米勢の苦戦と対応
一方、伝統的な自動車メーカーはEVシフトで苦戦している。フォルクスワーゲンやフォードはEV投資を縮小し、一部のモデル生産を延期した。また、テスラも値下げ競争に追われ、収益性が悪化している。
欧州連合(EU)は中国製EVに対し、補助金の不公平を理由に追加関税を検討している。しかし、中国メーカーはすでに欧州に工場を建設するなど、現地生産の体制を整えつつある。
今後の展望
市場調査会社によると、2030年までに世界のEV販売台数は約4,000万台に拡大し、中国ブランドのシェアはさらに上昇すると予測される。日本メーカーもEV投入を加速しているが、巻き返しには時間がかかるとの見方が多い。



