中国の電気自動車(EV)大手、蔚来汽車(NIO)は7日、ドイツを含む欧州5カ国で車両の販売を開始すると発表した。同社の欧州市場への本格進出となる。
欧州5カ国での販売開始
NIOは、ドイツ、オランダ、スウェーデン、デンマーク、ノルウェーの5カ国で、高級SUV「ES8」と「ET7」などの販売を開始する。同社はすでにノルウェーで販売を行っていたが、今回の発表で欧州でのプレゼンスを大幅に拡大する。
NIOの李斌(William Li)最高経営責任者(CEO)は声明で、「欧州は世界で最も重要な自動車市場の一つであり、当社のグローバル戦略において極めて重要だ」と述べた。
バッテリー交換サービスも提供
NIOの特徴的なサービスであるバッテリー交換ステーションも欧州に設置される。ドイツには2022年末までに複数の交換ステーションを開設する計画だ。これにより、EVの充電時間を大幅に短縮できるとしている。
同社は欧州での販売目標について明らかにしていないが、アナリストは中国勢のEVメーカーが欧州市場で存在感を高めていると指摘する。中国のEVメーカーは、価格競争力と先進的な技術を武器に、欧州の自動車メーカーに対抗している。
中国EVメーカーの欧州進出加速
NIOに加え、比亜迪(BYD)や小鵬汽車(XPeng)など他の中国EVメーカーも欧州市場への進出を加速させている。欧州連合(EU)は2035年までにガソリン車とディーゼル車の新車販売を事実上禁止する方針で、EV市場の拡大が見込まれている。
ドイツ自動車産業協会(VDA)の統計によると、2022年上半期のドイツでのEV販売台数は前年同期比で約20%増加した。中国勢のシェアはまだ小さいものの、急速に伸びている。
NIOの欧州進出は、同社が2021年にノルウェーで販売を開始したのに続くもので、今回の5カ国拡大により、欧州での販売網を強化する。



