EVシフトの停滞で中国自動車大手が戦略転換、PHEVとEREVに注力
EVシフト停滞で中国大手がPHEVとEREVに注力

中国の自動車業界で、電気自動車(EV)へのシフトが鈍化する中、大手メーカーがプラグインハイブリッド車(PHEV)やレンジエクステンダーEV(EREV)に戦略の軸足を移している。2024年の中国市場におけるPHEV販売台数は前年比84%増の約450万台に達し、EVの成長率を大きく上回った。これは、消費者の航続距離不安や充電インフラの未整備が背景にある。

補助金政策が後押し

中国政府は2024年、PHEVやEREVを含む新エネルギー車(NEV)への補助金を延長し、特に航続距離50km以上のPHEVに対して最大1万元(約20万円)の購入補助を継続している。これにより、PHEVの価格競争力が高まり、消費者にとって魅力的な選択肢となっている。業界アナリストは「補助金がPHEV販売を強く後押ししている」と指摘する。

大手メーカーの動き

中国最大手の比亜迪(BYD)は、2024年にPHEVモデル「秦PLUS DM-i」を投入し、月間販売台数が5万台を超えるヒットとなった。また、上海汽車(SAIC)や長城汽車もPHEVの新モデルを相次いで発売。一方、理想汽車(Li Auto)はEREVに特化し、2024年の販売台数が前年比2倍の37万台に拡大した。同社のCEOは「EREVはEVと内燃機関の利点を組み合わせ、消費者の実用ニーズに応える」と述べている。

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市場全体の展望

中国汽車工業協会のデータによると、2024年のNEV全体の販売台数は前年比35%増の約1200万台と予測されるが、そのうちPHEVとEREVのシェアは40%に達する見通し。EVのみの販売は成長が鈍化しており、2025年にはPHEVがNEV市場の過半数を占める可能性もある。専門家は「中国メーカーはEV一辺倒から脱却し、多様な電動化技術で市場を開拓している」と分析する。

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