中国のEV大手BYD、2024年過去最高益 販売台数世界3位に浮上
中国BYD、2024年過去最高益 販売台数世界3位

中国の電気自動車(EV)大手、比亜迪(BYD)は2024年12月期の通期決算で、純利益が前年比28%増の約4700億円(約300億人民元)となり、過去最高を更新した。売上高は前年比35%増の約7兆5000億円(約4800億人民元)に達し、販売台数は約302万台と世界第3位に浮上した。

世界販売台数でテスラを猛追

BYDの2024年の世界販売台数は約302万台で、前年から約40%増加。このうち、EVは約180万台、プラグインハイブリッド車(PHV)は約120万台を占めた。世界全体のEV販売台数で見ると、BYDはテスラ(約180万台)を上回り、首位の座を維持している。一方、PHVを含む電動車全体では、トヨタ自動車(約340万台)に次ぐ世界2位だが、ガソリン車を含む総販売台数では世界3位に位置する。

過去最高益の要因

利益拡大の背景には、規模の経済によるコスト削減と、高価格帯モデルの販売増加がある。BYDは2024年に高級ブランド「仰望(ヤンワン)」や「方程豹(ファンチョンバオ)」を投入し、1台あたりの平均販売価格を引き上げた。さらに、中国国内での販売好調に加え、東南アジアや欧州など海外市場でのシェア拡大も寄与した。BYDの海外販売台数は前年比約70%増の約35万台に達した。

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中国市場での競争激化

中国市場では、BYDに加え、浙江吉利控股集団(Geely)や上海汽車集団(SAIC)などもEV販売を拡大しており、価格競争が激化している。中国政府のEV購入補助金が2023年に終了した後も、BYDは「秦」や「宋」などの低価格モデルを投入し、市場シェアを維持している。一方、米国や欧州連合(EU)が中国製EVに対する関税引き上げを検討しており、海外展開には不透明感も漂う。

今後の見通し

BYDは2025年にさらに販売台数を400万台に引き上げる目標を掲げる。同社はバッテリー内製化によるコスト優位性を強みに、新興国市場への攻勢を強化する方針だ。アナリストからは「BYDの成長は続くが、地政学的リスクや貿易摩擦が課題」との指摘もある。

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