中国EV大手BYD、2027年に欧州工場稼働へ-ハンガリーに生産拠点
中国EV大手BYD、2027年に欧州工場稼働へ

中国の電気自動車(EV)大手BYDは、ハンガリーに建設中の工場を2027年に稼働させる方針を固めた。同社が欧州で自社工場を持つのは初めてで、現地生産を通じて関税コストを抑えつつ、成長市場である欧州でのシェア拡大を目指す。

工場の概要と投資額

工場はハンガリー南部のセゲドに建設中で、総投資額は約1000億円(約7億ユーロ)とみられる。生産能力は年間15万台を想定し、まずはEVの組み立てから始め、将来的にはバッテリー生産も検討する。BYDの王伝福会長は「欧州は重要な戦略市場であり、現地生産により顧客により良い製品を迅速に提供できる」とコメントしている。

欧州進出の背景

BYDは現在、中国から欧州にEVを輸出しているが、EUが中国製EVに対する追加関税の検討を進めており、関税リスクを回避するため現地生産が不可欠と判断した。欧州委員会は2023年10月、中国製EVに対する相殺関税の調査を開始しており、BYDは最大25%の追加関税が課される可能性がある。現地生産により、このリスクを回避し、競争力を維持する狙いがある。

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欧州市場での競争

欧州では、フォルクスワーゲンやステランティスなどの地場メーカーがEVシフトを加速しており、BYDは価格競争力と電池技術で優位に立つ。同社のEV「ATTO 3」は欧州で好調な販売を見せており、2023年の欧州での販売台数は前年比で約3倍の1万5000台に達した。工場稼働後は、さらに販売を拡大する見通しだ。

今後の展開

BYDはハンガリー工場に加え、他の欧州諸国でも工場建設を検討しているとされる。同社は2025年までに欧州での販売台数を20万台に引き上げる目標を掲げており、今回の工場稼働はその達成に向けた重要な一歩となる。また、ハンガリー政府はBYDの投資を歓迎しており、オルバン首相は「BYDの投資はハンガリー経済にとって大きなチャンスだ」と述べている。

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