BYD、バッテリー事業を分社化へ
中国の電気自動車(EV)大手、比亜迪(BYD)が、バッテリー事業を分社化する方針を固めたことが、複数の関係者の話で明らかになった。同社は、急速に拡大するEV市場に対応するため、バッテリーの生産能力を大幅に増強する必要があると判断した。分社化により、バッテリー事業の独立性を高め、外部への供給も拡大する狙いだ。
背景と狙い
BYDはこれまで、自社製EVに搭載するバッテリーを主に内製してきた。しかし、世界のEV需要が急増する中、バッテリーの安定供給が課題となっている。分社化により、バッテリー事業を独立した企業として運営し、他社への販売も積極的に行うことで、規模の経済を追求する。また、研究開発の効率化や、新たなパートナーシップの構築も期待される。
BYDのバッテリー技術は、「ブレードバッテリー」と呼ばれるリン酸鉄リチウムイオン電池で、安全性とコスト面で優位性を持つ。すでにテスラなど他社への供給も始めており、分社化でさらに供給網を拡大する可能性がある。
市場への影響
BYDのバッテリー事業分社化は、世界のバッテリー市場に大きな影響を与えるとみられる。現在、世界のEV用バッテリー市場は、中国の寧徳時代新能源科技(CATL)が首位で、BYDは2位につける。分社化により、BYDのバッテリー事業がさらに成長すれば、CATLとの競争が激化する可能性がある。また、自動車メーカー各社は、バッテリーの調達先を多様化できるメリットが生まれる。
BYDは、2023年のEV販売で世界2位となり、中国市場では首位を走る。バッテリー事業の分社化は、同社の成長戦略の一環であり、今後の動向が注目される。



