中国の電気自動車(EV)大手BYD(比亜迪)は、2025年型の新型SUV「シーライオン07」を日本市場に投入する計画を明らかにした。同社はすでに日本で「ATTO 3」や「ドルフィン」などを販売しており、今回の新型車投入でラインアップを拡充し、日本市場でのプレゼンス強化を図る。
新型シーライオン07の主な特徴
シーライオン07は、BYDの最新プラットフォーム「e-プラットフォーム3.0」を採用。航続距離はWLTCモードで約500kmと、現行のATTO 3(約400km)から大幅に向上した。また、急速充電に対応し、30分で80%までの充電が可能という。バッテリーは同社独自の「ブレードバッテリー」を搭載し、安全性とエネルギー密度の両立を実現している。
エクステリアは、BYDの最新デザイン言語を採用し、流線型のシルエットと大型グリルが特徴。全長は約4.8m、全幅約1.9m、全高約1.7mと、ミッドサイズSUVクラスに位置づけられる。室内は5人乗りで、12.8インチの回転式タッチスクリーンを中心としたインフォテインメントシステムを搭載。Apple CarPlayやAndroid Autoにも対応する。
日本市場での戦略
BYDの日本法人であるビーワイディージャパン(横浜市)は、2023年から日本市場での販売を本格化。2024年には全国に約30の販売拠点を開設し、2025年までに100拠点を目指す。新型シーライオン07は、この拡大戦略の一環として投入される。
価格は500万円台前半を想定しており、競合となる日産「アリア」やテスラ「モデルY」などと比較して、コストパフォーマンスの高さを訴求する。BYDの広報担当者は「シーライオン07は、日本のユーザーが求める航続距離と充電性能を備えたモデル。日本市場でのEV普及に貢献したい」とコメントしている。
中国市場での実績と今後の展開
シーライオン07は、2024年に中国市場で発売され、すでに月間1万台以上の販売実績を持つ。BYDは世界最大のEVメーカーとして、グローバル展開を加速しており、日本市場でも2025年には販売台数1万台を目標に掲げる。
日本政府は2035年までに新車販売を全て電動車にする目標を掲げており、補助金制度も充実している。BYDはこうした環境を追い風に、日本市場でのシェア拡大を狙う。また、日本国内での生産拠点設立も検討しているとされ、今後の動向が注目される。



