FCNTは8月18日、「arrows Alpha2 商品戦略発表会」を開催し、新製品の開発経緯や戦略を説明した。メモリ高騰によりメーカーにとって逆風が続く中、arrows Alpha2には熱量と意気込みが感じられる発表となった。
前モデルの成功と後継機開発の経緯
前年に発売した「arrows Alpha」は、FCNTにとって久々のハイエンドという位置づけで、業界内でも評価が高く、よく売れたとされている。当初はすぐに後継モデルを出す予定はなかったが、予想以上に好調だったため、急遽arrows Alpha2を企画することになったという。
しかし、メモリ高騰が激しく、コストとの折り合いを重んじるたびに調整価格が高騰。メモリ以外のところでのコスト削減が求められた。
外観以外はほぼ据え置きのスペック
スペックを見ると、外観以外はarrows Alpha2はarrows Alphaとほぼ変わっていない。実際、arrows Alpha2とarrows Alphaは同じ基盤を使用しているため、チップやモデムなどに全く変化がない(キャリアの基盤によって、通信速度は一部異なる)。
ただ、そこで妥協しなかったのがFCNTのすごいところだ。本体サイズを変更し、厚さを変更したり、筐面の処理を変えるなど細部にわたるデザインに更新。耐久性も上げる工夫を施した。どこまで需要があるかは不明だが、防水の水中で、カメラ操作が行えるようにもなった。
「手が届くハイエンド」の進化と今後の課題
見た目の印象や使い勝手など、型番がひとつ増えたのにふさわしい進化をしている。発表では「手が届くハイエンド」と言っていたが、まさにハイエンドの雰囲気を十分にまとった製品に仕上がっている。
ただ、発表でも触れられていたが、そもそも「ハイエンド」という位置づけが、今後、変えられそうというか、商品のカテゴリーを考え直す時期に来ているのかもしれない。一般的なユーザーであれば、arrows Alpha2のスペックで十分なはずだ。
一方で、メーカーの技術力を見せつけ、ブランドイメージを植え付ける点においては、今の時代は折りたたみスマホがその役割を担う。ただ、ユーザーの立場からすれば「OSのアップデートやセキュリティアップデートができるだけ長く提供されるスマホがいい」ということも考えられる。
また、ゲームをメインとするユーザーであれば、どんなにコスパが良くても、Pixelは避けた方が無難ということになる。メモリ高騰で折りたたみスマホの大容量モデルが40万円に張る中、「ハイエンド」という定義をそろそろ見直すべき時期に来ているのかもしれない。



