英小売大手テスコは、人工知能(AI)を活用した在庫管理システムの導入を進めている。食品廃棄物の削減と業務効率化が目的で、需要予測の精度を高めることで、店舗ごとに最適な発注量を自動的に算出できるようにする。
需要予測の精度向上
このシステムは、過去の販売データや気象情報、地域のイベント情報などを分析し、商品ごとの需要を高精度に予測する。これにより、売れ残りによる廃棄を減らしつつ、品切れのリスクも低減できるとしている。
テスコは既に一部の店舗で試験運用を開始しており、今後段階的に全店舗へ拡大する計画だ。同社は「AIの活用により、より持続可能なサプライチェーンを構築できる」としている。
食品廃棄問題への対応
英国では食品廃棄物が社会問題となっており、小売各社は対策を迫られている。テスコはこれまでも値引き販売やフードバンクへの寄付などの取り組みを行ってきたが、AIによる根本的な解決を目指す。
今回のシステム導入により、テスコは年間で数億ポンドのコスト削減を見込んでいる。また、環境負荷の低減にも貢献すると期待されている。



