メルカリは2025年4月1日、古着のサブスクリプションサービス「メルカリクローゼット」を正式に開始した。月額3980円(税込)で、ユーザーは好きな古着を3着までレンタルできる。返却後は新たなアイテムと交換可能で、クリーニング代はサービス料に含まれている。
サステナブルファッションの新たな選択肢
「メルカリクローゼット」は、メルカリが運営するフリマアプリ上で利用できる。ユーザーは専用のカテゴリーから、ジャケット、コート、ワンピース、バッグなど約5000点のアイテムを選択できる。アイテムは出品者から直接提供され、メルカリが品質チェックとクリーニングを実施した上でユーザーに届ける。
メルカリの担当者は「衣料品の廃棄問題が深刻化する中、古着を循環させる新しい消費スタイルを提案したい。レンタルなら気軽にトレンドを楽しめ、環境負荷も低減できる」とコメントしている。
ファストファッションからの転換を促す
環境省のデータによると、日本では年間約100万トンの衣料品が廃棄されており、そのうち約7割が焼却・埋め立て処理されている。こうした背景から、サステナブルファッションへの関心が高まっている。
メルカリクローゼットの開始は、従来のファストファッションモデルに対するアンチテーゼとして位置づけられる。レンタルサービスを利用することで、ユーザーは新しい服を購入する代わりに、すでに存在する古着を活用できる。これにより、衣料品の生産量削減と廃棄物低減が期待される。
競合サービスとの比較
古着レンタル市場では、すでに「エアクローゼット」や「レンタルクローゼット」などのサービスが存在するが、メルカリはフリマアプリの膨大な在庫を活用できる点が強みだ。メルカリの決済システムや物流ネットワークを活用することで、低コストでの運営が可能となっている。
また、メルカリクローゼットでは、レンタル期間中に気に入ったアイテムをそのまま購入することもできる。購入価格はレンタル料金とは別に設定され、ユーザーは「レンタルしてから買う」という選択肢も持つ。
今後の展望
メルカリは、このサービスを通じて古着の流通量をさらに増やし、サステナブルな消費行動を促進したい考えだ。将来的には、ユーザー自身が不要になった古着をサービスに提供できる仕組みも検討している。
「メルカリクローゼット」は、まずは首都圏の一部エリアで開始され、順次全国に拡大する予定。メルカリはこのサービスにより、年間約10万人の新規ユーザー獲得を目指している。



