米Googleは8月27日(現地時間)、信頼できる情報源を同社のAI製品で活用する新たな取り組み「Expert Intelligence」を発表した。第1弾として、Google Play Booksで購入した対応電子書籍を、AIリサーチツール「Gemini Notebook」に情報ソースとして追加できるようにした。開始時点で10万冊を超える電子書籍に対応する。
Gemini Notebookとは
Gemini Notebookは、従来「NotebookLM」として提供されていたサービスである。Googleは2026年7月、NotebookLMをGemini Notebookに改称した。PDFやWebページ、YouTube、Googleドキュメント、テキストメモなど、ユーザーが指定した資料を情報源として取り込み、質問への回答や内容の整理、インフォグラフィックや音声解説などのコンテンツ生成に利用できるAIリサーチツールである。
Expert Intelligenceの機能と利用例
今回追加されたExpert Intelligence機能では、Google Play Booksで購入した対応書籍を、そのままGemini Notebookのソースに追加できる。書籍について質問すると、その内容に基づいた回答を得られるほか、インフォグラフィックや音声解説、クイズなどのコンテンツ生成にも利用できる。別の資料やユーザー自身の情報と組み合わせた利用も可能である。
Googleは利用例として、マネジメント書「Radical Candor」を参照しながら、従業員へのフィードバックや難しい会話への対応策を考えるケースを紹介している。このほか、Michael Pollan氏の「Food Rules」と冷蔵庫の写真を組み合わせ、1週間分の食事プランを作成するといった使い方も示している。
対応書籍と著作権保護
Expert Intelligenceは開始時点で、Bloomsbury、De Gruyter Brill、Johns Hopkins University Press、Macmillan Publishers、O'Reilly Media、Penguin Random Houseなどの出版社が提供する10万冊以上の書籍に対応する。また、Steven Pinker氏やMichael Pollan氏、Jennifer Wallace氏ら15人を超える著者と協力し、書籍に追加の情報ソースやコンテンツを組み合わせた「Featured Notebooks」も用意した。
著作権保護を考慮した仕組みも設けた。Gemini Notebookで書籍を利用するには、ユーザー自身がGoogle Play Booksでその書籍を購入している必要がある。書籍を含むNotebookを他のユーザーと共有した場合、共有相手が同じ書籍を所有していなければ、その内容を利用することはできない。
今後の展開
Googleは今後、Expert IntelligenceをGeminiアプリやGoogle検索のAI Modeにも広げる計画である。また、サードパーティーの購読コンテンツ、ビジネス調査レポート、教科書など、対応する情報源も拡大する方針を示している。



