日本政府、AI基本法で国際競争力強化へ 年内にも法案提出
日本政府、AI基本法で国際競争力強化へ

日本政府は人工知能(AI)分野での国際競争力を高めるため、AI基本法を年内にも国会に提出する方針を固めた。複数の政府関係者が明らかにした。同法は、官民連携の強化や研究開発の促進、AIの安全性確保などを柱とし、日本がAI分野で後れを取る中、戦略的な法整備を急ぐ。

官民連携と研究開発促進が柱

AI基本法では、政府と民間企業、大学などが連携する体制を整備し、AI技術の研究開発を加速する。具体的には、AI関連の予算を拡充し、スタートアップ支援や人材育成も強化する方針。政府関係者は「米中に比べ、日本のAI投資は遅れている。法整備で官民の役割を明確にし、投資を呼び込みたい」と語る。

安全性と倫理基準の明確化

同法はAIの安全性と倫理基準も明確にする。特に、AIがもたらすリスク(個人情報漏洩や差別、誤情報拡散など)に対応するため、事業者に一定の義務を課す。例えば、AIシステムの透明性確保や、第三者による監査の仕組みを導入する。政府は「AIの信頼性を高め、国民が安心して利用できる環境を整える」と説明する。

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また、国際的なルール作りにも積極的に関与する。日本はG7やOECDなどでAIガバナンスの議論を主導しており、国内法を国際基準と調和させる狙いもある。

年内提出、来年通常国会で審議へ

政府は年内に関係閣僚会議を開き、法案の概要を決定。その後、パブリックコメントを経て、来年の通常国会に提出する見通し。与党内では「AIは経済成長の鍵。早期の法整備が必要だ」との声が強い。一方、野党からは「規制強化がイノベーションを阻害しないか懸念」との指摘も出ている。

AI基本法の制定は、日本がデジタル競争で巻き返しを図る重要な一手となる。政府は「この法律で、AI分野の投資と人材を日本に呼び込み、世界をリードする」と意気込む。

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